どうもです
きのうと同じく厳しい暑さの大原で、名古屋戦2日前の練習は午前10時からスタート
甲府戦スタメン組は2日連続でジョギングなど軽めの調整でした
それ以外のメンバーは、6対6でのゲーム形式を中心としたトレーニングで2日後へ備えます
ドリブル突破を敢行した原口選手へはすかさず、山田直輝選手が鋭いタックル
明らかにファウルのプレーでしたが、引き締まったムードを助長しました
練習は午前11時過ぎに終了
ゲーム中に山田直輝選手と凌ぎを削ったシーン、練習後に見せるチームメイトとのやりとりもそう、一挙手一投足に注目を寄せられている背番号9
旅立ちへ、また1つ時を刻んでいます
「いや、でもまだ実感が沸かないというか、全然また来週すぐに大原で練習あるような気分だし、この”当たり前の日常”が無くなってから、少し寂しさを覚えるんじゃないかと思うけど」
――移籍に際して色々なことを考えたと思いますが、原口選手にとって浦和レッズとは?
「・・・難しい質問なのでちょっとわかんないんすけど、どんなものとか思ったことないし、そもそも。まあ、僕を育ててくれた場所だし・・・うん、まあホームという感じ」
――原口選手を送り出そうというサポーターの”想い”が埼スタに集まりそうですが?
「そうですね、まあ、最後ね、自分自身良いプレーをしてみんなに安心してもらった上で、送ってもらいたいと思うので、頑張りたい」
――セレモニーでのスピーチに向けては?
「まあ、そこもしっかり成長したところを見せたいと思うし、しっかり喋っていきたい」
胸を張って話す原口選手が、いつもより少し大きく、逞しく見えました
すでにグループリーグ突破を決めたことで、名古屋戦では、より色濃く”原口選手を送ろう”というムードが漂うことになるでしょう
そういった意味でも、甲府戦で梅崎選手が挙げた決勝点は、大きな価値を持つとも考えられます
鈴木選手のサイドチェンジ、関根選手のアーリークロス、李選手の絶妙なラストパスがきっかけとなったゴールの陰で、森脇選手も素晴らしい”相手を吊る”動きを大外で見せていました
「そお!っすね!まあ啓太さんのボールがけっこう、あーの滞空時間がちょっと長いようなボールだったんで、蹴った瞬間、数的優位を作ろうと。まあ、そこでタカが、えー関根がねえ、僕を使うか使わないかは別として、走ればスペースが出来るんじゃないかなっていうふうに思って、啓太さんが蹴った瞬間にスプリントした。けど、ただ、それがね、あーのー、効果的だったのかというのはわからない、ちょっと」
――インテリジェンスな動きだったかと・・・
「まあね、頭は使いましたけど!さほどスピードは出ていなかったんじゃないかなと。僕の中ではかなりトップスピードで、え~起動に乗ったとは思ったけど、多分なかなかスピードは出ていなかったんじゃないかと。まあけっこう疲れてたんで、フリーランニングして良い形を作れればとはおもってたけど」
――永田選手との連携の時も、よりスピーディーな動きを見せているように見えましたが
「ホントすかああ!?まあねえ、前にポジション一個上がったけど、うまくタメが作れればと思ったけど、どういうプレーをしたかは、試合中に酸欠になったので、あーのー、ハッキリ覚えてないけど、それくらい息が上がったゲームだったと、えー、というふうには思ってプレーしていた」
半笑いで話す森脇選手は、横にいる大先輩の様子を気にします
「ツボちゃーん!話盛るからね!ばれた?(笑)それじゃそれじゃ嘘を言うみたいになるじゃないすか、オレが!ダメよぉもお!(汗)」
原口選手への熱い想いも語ってもらいました
――かわいいというか、恐いというか・・・後輩である、浦和のバロ(グフッ)・・ロナウドとの思い出はいかがですか!?
「浦和のロナウド!?誰すか?」
――こないだ、水をかけてきた選手です
「あー浦和のバロテッリね!」※2012年の夏頃、ある先輩達がそう名付けました
「まあね、かなり、きょうもロッカールームで『やってやるぞ!!モリ、俺に着いてこれるかな?』なんてね、言ってましたけど(汗)、あーのまあね、『元気!あんまりね、バッファローになりすぎるな!とんでもないことになるぞぉ!!』とは言っておいたけど、でもそれぐらいに彼は気持ちが入っているので、しっかり元気が良い方向に行けるようにみんなでやりたいなと。まあ最後の最後にね、また問題起こされては困るので、しっかり監視はしていきたい(キッパリ)」
――気持ちよ~く送り出せる?
「そうすね、はい。気持ちよ~く、まあ、いつも気持ちよ~く、プライベートでも、えー…やってもらってるつもりだけど、元気の僕に対するいじりがなくなると思うと、少しは安心するのと同時にー、寂しさもある。まあ、しっかりと元気といる時間を楽しみたいなと、まあアイツがけっこういじってきても、えー・・・穏やかに見守りたい」
――今まで絡んだ中で、一番の思い出は?
「なんだろうなあ!色々ありすぎてねえ、困るけど、100回以上は頭をぶん殴られたんじゃないすか?元気にね、『お前がドイツに行く前には、ボクシングジムを1つ貸し切ってスパークリングしようじゃないか!』と、そしたら原口が、」
――???スパークリング?スパーリングでは?
「スパーリングね!!ハハハハハハ(笑)ヒャフン!スパークリングは炭酸!いやホント、スパークリングじゃないよね!?スパーリングね!スパーリングをね!やりたいなと!!ちなみに、今わざとっすよ(汗)そのツッコミを待ってたんすよ!でね、元気に『一発やろうじゃないか!』と、そしたら元気も『やってやるよ!(怒)』というので。まあ、それが実現するかしないかは、わからないっすね!」
――何か起きたら、ベルリンを巻き込んでの大問題に発展しかねませんが!?
「まあ、ねえ?そしたら仕方ないすね(苦笑)ケガしてね、契約破棄になったら困るので、やめときます・・・」
何はともあれ中断前、ホームでしっかり勝利を
「いやあもう、それだけ。あのー元気のことは多く考えずにね、ほんとホームでの試合なので、負けたくないなと。沢山のサポーターの前で良い試合をしたいなと。それだけの思いで闘いたい。試合が終わったあとには元気のセレモニーがあるかもしれないけど、みんな足早にロッカールームに引き上げたいな!」
――ホントは泣いちゃう?
「(※顔をクシャクシャにしながら)泣いちゃうかもしんないすねー(※嘘泣きをする)・・・、ハハハ(笑)」
ちなみに、【スパークリング】には、《輝く》や《きらめく》といった意味もあります
これからの原口選手にピッタリ、ナイスな言葉選びの”ボケ”でした
さすがは森脇選手!
そういえば今週の月曜日、原口選手の移籍合意を受けて、槙野選手にもお話を聞いたところ、このように語ってもらえたので紹介します
――2週間ぐらい前、「そろそろ原口がそろそろ何かする」と冗談で言っていたが?
「フッ(笑)何かしら、どこかのタイミングで彼の名前がニュースになるのは毎年恒例なので(笑)。昨年も確かこの時期だったと思うし、おととしもちょうどこの時期だったと思うし(笑)。今年に限ってはファンにとっては悲しいことかもしれないけど、彼にとってはポジティブなニュース。向こうに行ってもそれぐらい新聞等で賑わしてくれる選手だと思うので、良い意味で賑わしてほしい」
――2012年に出会ってからというもの、成長も感じているかと思われますが?
「まずは僕がこのチームに移籍してきた時に、強化部から”教育係”に任命されたことはビックリした(笑)。2012年から2014年まで、ピッチの中もそうだし、外でも長く時間を過ごさせてもらったけど、最初は『ありがとうございました』も言えないところからスタートして、今ではタクシーに乗る席もそうだし、食事の時に座る席もそうだし、サラダだって取ってくれるようになったし、彼にとっては大きな前進を遂げた2年だと思う」
――こないだ誘われた時、食事はおごってくれた?
「いや、おごってもらってない(苦笑)彼なりに、当たり前のことはできるようになったと思うので、あとは思う存分、羽ばたいていってほしい。あとは彼の人間性は向こうの人は知らないと思うので、世間的には”高校デビュー”とよく言われるけど、”ドイツデビュー”でしっかりと花開いてほしい(笑)。肝心なのは最初のロッカールームだと思うので、そこで『僕はこういう人だよ』と出してほしい。いろんな海外組の選手がいるけど、ウッチー(内田選手)は『俺は喋らないよ』っていうスタイルを取ったり、いろんな自分の作り方があると思うので、自分なりの作り方をしてほしい」
――かけた声は?
「僕から言ったのは、あえて、あえてですけど、『萌と一緒にいすぎることはやめた方が良い』と。僕は同じチームに日本人がいるとか、日本語が使えるという環境よりも、最初はそこで助けてもらうことは大事だと思うけど、自分からコミュニケーションを取る、食事に行く、そういうことも大事だと思うから」
原口選手がレッズで過ごした”当たり前の日常”には、いつも心大きな先輩達が傍にいました
そういった存在を引きつけたのも、彼のストレートで元気いっぱいなキャラクターあってこそ、なのでしょう
インタビュー詳細は、今夜7時からの「You’re The REDS Friday」でお届けします※金曜日は2時間お送りしますが、7時台の再放送はありません
なお、REDS WAVEでは、あさって日曜日の名古屋戦を実況生中継します
では