3月25日 「いやぁもう本当に、一言で言って、“幸せ”ですね」

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どうもです

この目にもハッキリと、大原の桜の蕾がふくらみ始めたことが確認できます

季節は確実に春へ、また一歩前進しました

広島戦後の2連休を経てしばしのリーグ中断期間、チームはどのようにして満開の季節を迎えるか

松本山雅戦11日前のトレーニングは、午前10時から始まりました

きょうはオフ明け恒例、フィジカル系メニューが中心

日射しの温もりを吹き飛ばすような強い北風が気にならないほどに、選手達はリラックスした表情を見せていました

締めに行われたシャトルランニングでは、関根選手が貫禄のトップゴール

岡本選手、高木選手らが続きました

決して競争性の強いメニューとは言えないものの、常に1位をキープする”大物背番号24”の走力は、”本物”と言えるでしょう

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練習後、320名の見学者を集めた大原では今年初のファンサービスが行われました

沢山のプレゼントを携え、穏やかな表情でミックスゾーンへ姿を現したのは、宇賀神選手

それもそのはず、2日前に27歳の誕生日を迎えました

レッズアカデミー出身のサイドアタッカーは高卒でのトップ昇格こそ逃すも2009年、強化指定選手として再び赤いユニホームに袖を通し、2010年にはこのチームで初の大学経由→レッズ行きを果たします

ペナ左角エリア一帯は、ウガゾーン

得意のカットインを武器にルーキーイヤーは主に左のOHとしてコンスタントに出場を重ねるも、2011年は守備面での課題が浮き彫りになり、控えの日々を経験

2012年の序盤も同様、ペトロビッチ監督の信頼を得るには至りませんでした

GWに行われたアウェイ磐田戦では梅崎選手の欠場に伴い前日練習ではスタメン組でプレーし、「しっかりやれよ!」と山田暢久さんからも期待を寄せられながら、やはり守備が不安視され、野田選手にその座を譲ることに

”調子乗り世代”に乗り遅れた男・・・、同年代のチームメイトからは、そんな冗談も言われていました

それでもめげず、地道に努力を重ね、原口選手や槙野選手といった”イケイケ”相手に空気を読み、彼らの潜在能力を引き出したこともあり、チームの左サイドを活性化

シーズン終盤、海外クラブからのお誘いを受けましたが、レッズでの道を選びました

2013年のホーム開幕戦では決勝点を挙げるなど、自身の存在価値をしっかりと示し、レギュラーとしての地位を確保します

今シーズンからは人間性も高く評価され、選手会長&副キャプテンに就任

端的に振り返りつつも前置きが長くなり恐縮ですが、幾度の挫折を力に替えた”レッズアカデミーのお手本”がチームの中心的存在として27歳を迎えられることは、見守ってきた者にとって感慨深いです

「もう、だんだん…あの…ねっ、引退が近づいてきてますね。徐々に、刻一刻と…」

――そんなことを意識し始めたんですか?

「いや、それは冗談だけど。年齢的にもやっぱり、ベテランではないと思うけど、中堅のここらが1番選手としてこう、脂ののってくる時期だと思うので、この今、タイトルをしっかり取りたいなという、この年齢の時にタイトルをしっかり取って、またひとつのステップのようなものですね」

――証というか…

「そうですね、今こうケガしていますけど、これをまずしっかり治して、まずは結果を見せることが大事かなと思います」

――背中を見られることも増えたのかなと、どんどん後輩達からも…というように…

「まぁ、どうなんですかね!?後輩の人達からはどう見られているのかわからないけど、自分としては、あまり自分のことは見ていないと思っているけどやっぱり、色々経験してきたことだったりとか、自分の人生の中ではいいことばかりではなくて辛いことの方が多かったので、そういうところの経験だったりというのをコミュニケーションの中で伝えていけたらいいと思うし、またピッチ上でも言葉でなくプレーでそういうことを示していければいいかなというふうに思う」

――大学時代のことを考えると、今27歳になって、このようにチームの中心的存在で迎えられているということは、本当に努力の賜物というか、その辺も感じられますが、ご自身は”今”をこのような形で迎えられていることをどう感じていますか?

「いやぁもう本当に、一言で言って、“幸せ”ですね(ニッコリ)やっぱり、浦和レッズにいれるということ、浦和レッズに入れたことが幸せだし、またこの年齢まで浦和レッズで試合に出続けていることは非常にしあわせなことだなって思う」
――さっき「引退が…」なんていっていましたが、山田さんが500試合ということで、あと10数年頑張れば抜けるかなと思いますけど…

「今ちょうどきましたけど、ヒラさんを目標にしているので、ヒラさんの記録を超したいですね」

――400試合くらい?

「そうですね(笑)でも、そこを、ヒラさんという非常に良いお手本の選手がいるので、まぁ、そこを目標にしながらやりたいですし、ヒラさんはこう、なかなか代表に縁がなかったですけど、そういうところで自分は超えていきたいなと思う」

――そろそろ…という期待も…。昨年、李選手も「ウガは普通に入っておかしくないんじゃないか」と言っていましたし

「“そろそろ”というか“ラスト”だと思うので、ここ1,2年でチャンスしっかりモノにして、やっぱり今の監督というのは監督になったばっかりだったので、決して名前だけで選んでいるんじゃないなというのを非常に感じているし、そういうところは自分としてはチャンスだと思うんで、まぁ、自己アピールしていきたいなと思います」

――ペトロビッチ監督は、よく「ウーガ、ウーガ」って言うけど、呼びやすいのかもしれませんね?

「呼びやすいのか呼ばれているのか、ダメだから呼ばれているのかわからないですけど、まぁ、そういうところの人間性というのを多分見てくれている、見てくれる監督さんだと思う。新しい監督もまぁ、ミシャもそうですけど、まぁ、ミシャの国に近い人達というのはそういう人柄も非常に素晴らしい人が多いので、目標としてやっていきたいなというふうに思う」

――結婚してから2度目の誕生日ですが、サプライズって毎回ありますか?

「僕はもう『大丈夫』と言っている。『いらない』って。『いらない』って言っているけど、くれますね、何かしら」

――今回は何か嬉しいものがあったんですか?

「下着?パンツ…とか買ってくれました」

――確かに助かりますよね?

「実用的なヤツを、はい、くれます」

――森脇選手はゼブラ柄のを験担ぎに履いているらしいですけど…

「履いてるね(笑)でも、俺はそんなんじゃなくて、もっと実用的な感じで」

――サポーターも多くのプレゼントを今回は…

「そうですね、有りがたいですね。きょうも何人もユニフォームを持って『応援しています』とか、色々な声をかけて『誕生日おめでとうございます』『応援しています』『今年ユニフォーム着ていくんで』という声をたくさんいただいたので、その声だったり期待に答えるためには、やっぱり自分たちはピッチで結果を出すだけだと思うので、まぁ、こんなケガしている場合じゃないなと改めて思いますね」

――「3番と言えば宇賀神選手」と、どんどんなりつつある…

「なっているのかわかんないですけどね、スタジアムに友達とか観に来るんですけど、3番を見つけたら【細貝】っていうふうにしか聞いたことないですけど、もしくは【矢野】って人もいました。レディースの…。3番いたら【矢野】だっていうので…僕が一番長いんですけどね!3番歴としては浦和レッズで。でも、まだまだだなと思う(苦笑)」

――27歳への誓いというか、こういう機会なのでサポーターへの感謝の気持ちを込めて、お願いします

「そうですね、27歳になりましたけど、今年しっかりと、皆さんの声援に対する自分たちのお返しとしてはピッチで結果を残すことだけだと思うので、また、それを是非埼玉スタジアムに観に来てもらって、一緒に喜びあえれば良いかなと思います。よろしくお願いします」

お話の通り、今はまだ”サクセスストーリー”の課程に過ぎません

これからも苦楽を共に味わい、最高の喜びを共感できれば幸いです

宇賀神選手のインタビュー詳細は、今夜7時(再放送は23時)からの「You’re The REDS」でどうぞ!

さらには、22日日曜日に行われた【ブラインドサッカー国際親善試合 日本対コロンビア さいたま市ノーマライゼーションカップ】についても、試合の様子やインタビューを交えてたっぷりとお届けします

お楽しみに

では

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