5月22日 「”闘うんだぞ”というところを見せなきゃいけないし、見せられるという状況が楽しみだし、好き」&「自分は若い方なので、しっかりやっている姿を見せればチームの士気も上がる」&「次は総力戦だと思う」&「僕らがプレーで恩返ししてね、一緒にね、熱く喜べるように、興奮できるように、感動できるように」

どうもです

ジリジリと強い西日が照りつける大原

FCソウルとのセカンドレグに臨むべく、韓国への移動を翌日に控えた練習は、午後2時頃から始まりました

ウォームアップ後は、「奪われたあと、失ったあとの切り替えね!」(監督)

11対11でのハーフコートゲームへと移ります

「GO!GO!強く!!」

そう声を張り上げた阿部キャプテンは言葉のみならず、プレーでもチームを牽引

中盤で危険な箇所の芽を摘み、すぐさま二次攻撃へとつなげます

「スーパーーアベ!」(森脇選手)

引き締まったムードで試合形式の練習は進行

「サポートサポート!永田サポート!!」(監督)

岩舘選手が柏木選手によるDFライン裏へのノールックパスを完全に読み、抜群の飛び出しで火消しに成功すれば、

「ナイス!!」(土田GKコーチ)

「その前にも一度同じパスがあったので、2度目は予測できていた(爽笑)」(岩舘選手)

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午後3時、給水タイムへ

監督は、

「うまく3人目を活かすように!奪ったら黄色か青(両チームの前3人)に必ず出すように。あるいはスペース。奪ったら縦への意識を持とう」

そして、

「パススピード!シュートみたいに強いボールを!」

しかし、ビブス組の連携がどうもしっくりきません

午後3時7分、フリーズがかけられます

ゆっくりとピッチ中央へと歩み寄る指揮官

身振り手振りステッキ振りでボール供給や動き出しのタイミング、3人目を絡めた連動について指導を加えました

「動き出しを早くしよう。瞬間的に相手より早く動くことで置き去りに出来る。次の展開を予測しよう!」

今まで何度となく言われてきた約束事が改めて監督の口から発せられたことも相まって、選手達はコンビネーションの必要性をより意識したプレーを披露します

ビブス組が右サイド攻撃を繰り出すと、関根選手の折り返しにニアで武藤選手がつぶれ、ファーで待ちかまえた宇賀神選手が右足でフィニッシュ(2014年のホーム川崎戦のゴールにそっくり)

「ブラーヴォ」(監督)の声も徐々に増え始めます

ただし、やはり暑さは難敵

時間の経過と共に運動量は低下していくことに

すると、それに連れて遠藤選手の活動量が高まり、インターセプトからの持ち上がりによる積極的な攻撃参加でアクセントになるなど、最終ラインからチームをプッシュアップします

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ラストゴール宣告後も互いに譲らず

長丁場の様相となると、「跳ね返すメンタルだっ!頑張れっ!」(槙野選手)

快足スプリントで右サイドを何度もアップダウンする平川選手を軸に、ビブなし組は決定的チャンスを迎えます

しかし、ボールは二度もゴールバーを叩き、西川選手がキャッチするとビブス組はすぐさま”素早い切り替え”からカウンターアタックを敢行

右サイドの関根選手が上げたライナー性アーリークロスをファーサイド、宇賀神選手がジャンプヘッド

ボールは確実にゴール右隅へ吸い込まれました(昨シーズンのアウェイ柏戦で武藤選手が挙げた同点ゴールにそっくり)

「ウガ、クロスでしょ!?」(監督)

「ガンバ戦みたい!(ビッグスマイル)」(西川選手)

そう、チャンピオンシップではチャンスからのピンチで決勝点を許しましたが、この日は”跳ね返すメンタル”で逆パターンを体現しました

ビブなし組の奮闘も目立ったので、次のスタメン、読みづらいです

心・技・体を駆使した充実のトレーニングは午後3時30分頃に終了しています

「使っちゃったかもしれない(苦笑)」

とラストゴールを振り返るのは宇賀神選手

「決めてくれるでしょ!決めてくれるでしょまた!」(武藤選手)

後輩の声に肯きつつ、

「もう、ストライカーのゴールだった、あれは(ニヤリ)まあでも、僕は今までだとああいうゴールが練習であると《うわぁ使っちゃったな》と思うタイプだけど、さっき忠君と話してて『違えぞ!乗ってきてるんだぞ!』と言われたので、そっちの考えでいきたい(笑)忠君のメンタルも借りたいと思う」

次は、アウェイの雰囲気の中で闘える楽しみもあるはず

「そうっすね、相手は選手サポーター共に絶対に勝つしかない状況だし、やっぱ自分のホーム、自分の国で負けるわけにはいかないっていう気持ちで強く持つと思う。それに対して、それ以上の気持ちを持って”闘うんだぞ”というところを見せなきゃいけないし、見せられるという状況が楽しみだし、好き。そういうのが」

と日焼けした頬を緩めたものの、

「日本のチームは韓国でなかなか勝てていないし、今年は広島も大差で負けているので、本当に日本のプライドを持って気持ちで闘いたい」

そのようにグッと表情を引き締めました

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上記の通り、遠藤選手はきょうもまた、クレバーなプレーで存在感を示しました

――浦和ならではの暑さを体感したかと思いますが、良いトレーニングが出来たのでは?

「そうっすね(ニコリ)これからは暑くなってくるのは仕方がないし、これを言い訳には出来ないので、しっかり、うぉっ!(※後から柏木選手に突っつかれる)暑い中でもやることはやらないといけない」

――みんなが疲れてきた頃、遠藤選手がさらに運動量を上げて活性化させていたように見えました

「まあこういう時にやっぱ、自分は若い方なので、しっかりやっている姿を見せればチームの士気も上がると思うし、俺とか関根とか若い選手が何人かいるのでそういう選手がこういう時に“雰囲気を良くする”じゃないすけど、運動量を多くしていければ良いかと思う」

――本当に頼もしかったです

「ハハハッ(笑)こういうきつい時にどうするかが凄い難しい。メンタル的にはもちろん難しいけど、もうひと頑張りするのは意識していきたい」

――きょうはマークしていたズラタン選手にほとんど仕事をさせていませんでしたが、次へ向けても良いシミュレーションになったのでは?

「まあいつもズラタン選手とはやっていて、フィジカルも強いし、凄く良い相手と対戦させてもらっているなと普段の練習から感じている。ズラタン選手も良いプレーヤーなので、その辺は良いイメージで臨めると思う」

――前回の対戦で感じたこと、次に活かしたいこととしては?

「前半みたいな戦い方をしっかりと出来れば良いと思うし、あんまイチゼロのリードは考えずにしっかり次も勝つことだけを考えてやっていけばいいと思う。ただ一点取られたとしても、焦らず自分達のリズムでやれるという落ち着きも必要になるのかと思うし、あとはリスクマネージメントのところで、何回か裏を取られてキーパーとの1対1になりそうなシーンとかシュートを打たれたシーンとかがこの前の試合でもあったので、それは無くさないといけない。もちろん、頭の片隅にはリードしていることを置いておいても良いと思うけど、変に《1点ある》と考えない方が良いかと思う」

――きのうのオリンピック代表の試合は観ましたか?

「はいまあ一応観ました。内容的には凄く悪くなかったとは思うし、ボールを動かす位置をもう少し全体的に高くできれば良いのかなとは感じた部分があったし、悪い流れの時に失点してしまったりとか、2点目を取りに行けそうな時、逆にフリーキックから失点したりとか、やっぱりそういう際のところでやられちゃうと、ああいう風に負けてしまうというのはみんな肌で感じたと思うし、観ててもわかった。次はやっぱそういうところで失点しないとか、逆に自分達の良いリズムの時にしっかり点を取り切っちゃうとか、そういう勝負どころをしっかり見極めてやっていければ良いかと思う」

――彼らも短いスパンでドンドンゲームをする分、遠藤選手も韓国で刺激的な良い経験を、良い結果と共に得てもらえればと

「はい(ニコリ)チームは別でやっているけど、各々しっかりとみんなが良い経験をしてリオに臨めるようにやっていければ良いと思う」

――番組へも遠藤選手を称賛するメッセージが沢山寄せられています

「ハハハッほんとっすか!?(ニッコリ)まあでもこういう自分の良さをこれからもしっかりと、安定感を出してやって行けるようにしたいです。ありがとうございます」

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押し込まれる時間も想定すれば、那須選手の出場停止明けポジティブな要素

練習後はダッシュを反復するなど、滝のような汗を流していました

「良いトレーニングができた、はぁっはあ・・・次は総力戦だと思うので、残りの90分間をね、みんなで一丸となって闘うしかないと思うので、自分もどのタイミングで出るとしても、いろんな想定をしながら準備していきたい。色んな状況が考えられるので、色んな準備をしないといけない。頭からでも行けるようにしたい。もう上がって良いすかっ!?(汗だく)」

セットプレーからのゴールにも期待です

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結びは、赤き求道者・梅崎選手

――きょうは今年一番の暑さだったように感じますが、練習後も走り込んでいた姿に頭の下がる思いです

「いやいやっ(苦笑)コンディショニングのひとつをやっているだけなので…はい」

――お顔がかなりシャープになったように見えますが?

「どうなんすかね!?きのうも言われたので、自分ではわからないすけど、あんまり体重とかは変わっていないので」

――逆に懸垂マシーンの効果なのか、肩周りが凄くガッチリしたようにも

「あーあるのかもしれないすね(ニコリ)野崎さんも言ってたので」

――よりバランスの良い上半身になったのでしょう

「あーホントすか!?(ニコリ)」

――きょうのトレーニングでは動き出しの部分などの確認が行われていて、梅崎選手の良い反応が見て取れましたが、フィーリングはどうでしたか?

「フィーリングは悪くないすね、はい。動き出しのタイミングだとかポジショニングの取り方も悪くなかったと思う」

――最初は左サイドで、そのあとはシャドーへ。それぞれの頭の切り替えなどはどう意識していますか?

「まあシャドーの方がよりアンテナを立てて、もっと周りを把握しながら敏感には捉えていこうとイメージしている」

――シャドーの際、監督が「もう少し絞るように」と言ったニュアンスのアドバイスを送っていたようですが?

「はい」

――その辺をすぐに実戦できていたところに梅崎選手らしさを感じました

「はい、言われて意識はした(ニコリ)」

――ファーストレグの対戦を踏まえ、次の試合に活かしたいことは?

「1戦目のリードは有利に使っていきたいけど、1戦目と全く違うチームだと思うし、相手はホームというアドバンテージを活かしてよりアグレッシブに、より激しく闘ってくると思うし、本当に1戦目の印象で闘うというよりは、“新しいソウル”という気持ちで闘うことが大事」

――同じ韓国勢でいえば、2013年の全北アウェイ戦では立ち上がりに2点を奪いその後追いつかれたことがありました。そういった経験も活かせれば

「そうですね、先制点を取られないことが重要だと思うし、うまくバランスを見ながら…けどやっぱり守りに入るのではなくて、しっかり自分らの戦いをしながら、バランスを取りながら先制点を狙いたい」

――色々な状況が想定されますが、シャドー、両サイド、どんな流れでもあらゆるポジションで対応している梅崎選手はとても大きな役割を果たせているはずです

「まあね、今の立場はベンチスタートが多いけど、どこでどのポジション、どのタイミングで出てもね、必ずチームのために貢献することは常に意識している。だからといってそれに満足しているわけではないし、もっともっと自分自身を魅せる自信もあるし、その準備も両方していきたい。最低限というか、最高の準備をしていくことが未来につながっていくと思うし、そこをイメージして準備していくだけ」

――前線の選手達のプレーを見ていると、次は梅崎選手がスタメンの可能性もあるかと踏んでいます

「まあ、ハハッなんともわかんないすけど僕も(苦笑)まあでも常にその準備はしているし、どのポジションであろうとチームのために闘い、自分自身を表現して、さらに自分の価値を高めていきたい」

――グループリーグが免除された2008年に準決勝までを経験していますがそれはそれとして、もっともっと上のところでの闘いを味わいたい思いが強いのでは?

「そうですね!間違いなく大きな経験として1試合1試合が自分の中に刻まれてきているし、それをリーグ戦でも行かせていると思う。さらに高いステージに行けばレベルアップ出来ると思うので、そのイメージを持って行きたいと思う」

――サポーターもまだまだ先を信じて、貯金や節約をしているでしょうから

「はい!(ニコリ)まあ、ね?出費は大変かと思うけど、その分僕らがプレーで恩返ししてね、一緒にね、熱く喜べるように、興奮できるように、感動できるように、そういうシーンを沢山創っていきたい」

――どんな展開になるかはわからないので、本当に頼りにしています

「はい!頑張ります!ありがとうございます(ニコリ)」

一歩一歩着実に、さらなる高みへ

最高の歓喜を味わうのは、まだ先

だからこそ今、立ち止まってはいられません

各選手の声は、あすとあさっての「You’re The REDS」で紹介します

では

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