8月3日 Viva Marcio!「本当にそれが聞きたくてしょうがない」

どうもです

危機一髪のドロー劇から一夜明けたきょう、大原では福永泰さんがコーチを務める青山学院大学との練習試合が、午前11時から行われました

気温37度、炎天下のピッチには、日頃控えに甘んじる選手達の試合に飢えたオーラが充満します

きのう、ようやく学期末試験を終え、7月30日水曜日依頼4日ぶりに集まったという学生達を圧倒

阪野選手のハットトリックを筆頭に、前半を5対0とリードして折り返します

しかし、後半に入ると次第に動きはトーンダウン

右サイドのアップダウンを繰り返す関口選手からは、「ゆるいぞ!全体的に!!」という声が頻繁に聞こえてきました

この酷暑を鑑みればやむなし、といったムードも立ちこめる中、後半28分、ある男の背中が場内を一変させます

背番号10

懐かしさすら感じさせる、その数字

マルシオ リシャルデス選手が、サポーターからの暖かくも大きな拍手を浴びながら、9ヶ月ぶりに実戦のピッチへと帰ってきました

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――お帰りなさい

「久々にサッカーをすることが出来て、自分でも信じられないぐらい。こんなにも調子が良いということを確認できた」

それでは、その全プレーを紹介します

ポジションは左のシャドーでした

①アタッキングゾーン手前、李選手が落としたボールを矢島慎也選手に右足ノートラップスルーパス、惜しくもオフサイドの判定

②ビルドアップからの斜めパスを相手陣内左サイドで受けると、ルックアップから右足を一振り、逆サイドへ大きく展開、これには「マルシオナイス!」(濱田選手)

③センターサークル付近、山田選手の縦パスを斉藤選手へ右足ダイレクト横パス

④カウンターのチャンス!右から関口選手が思い切りよく送り出したロケットロングフィードに反応、左サイドを駆け上がるもあとわずか、追いつかず

⑤中盤で山田選手からボールを預かると、落ち着いたキープから矢島慎也選手へ左足ヒールパス

⑥ハーフライン付近で濱田選手が出したパスにワントラップでクルッとターン、即座に前を向き左足で前線へくさびのボールを送る

⑦中盤、山田選手のパスを右足アウトで捌き、左サイドで待ちかまえた練習生へ

⑧ハーフライン付近、相手2人を背負うも堂々としたキープで失わず、ボランチとのコンビネーションで前を向くと、李選手へ鋭い縦パス

⑨中盤、濱田選手の縦パスを右足インサイドでそのままリターン

⑩相手陣内、右から矢島慎也選手が送ってきた横パスをさらに左の山田選手へ流す

⑪ペナ左角付近でボールを受けると、左サイドから走り込んできた練習生へ右足でスルーパス、クロスに合わせるべくパス&ゴー!ゴール前にスプリントするも、合わず

試合終了

――お疲れ様です

「オツカレサマー(笑)本当に楽しい」

――大きな拍手を受けてピッチに立ちましたが、それはもう、大きな力になったのでは?

「そうですね。心の中は非常に嬉しい気持ちだった。多少コントロールをしないといけない状況の中でもやっぱり、彼らがそういう気持ちを僕に見せてくれるのはとても幸せなこと」

――マルシオ選手の勇姿を見守っていたご家族(奥さん、娘さん)も凄く嬉しそうでした

「一番難しい時、傍にいてくれた家族が、自分が練習試合に参加できる瞬間を傍で見てくれるということは、もの凄く幸せなこと。彼女たちにも見せてあげたかったし、感謝の気持ちを抱いている」

――プレーを通じてのフィーリングは?

「左膝の手術から約6ヶ月間、全くサッカーをしていなかった状況の中で、久々に試合に出させていただいて、非常に色んな動き出しとか、色んなフィジカルや筋肉的なものを確認できたと思う。最初はちょっと恐れながらプレーしていたけど、非常に自信が付いたというか、心地良い感じでプレーすることが出来た。これからだと思うので、そういった日々の中で、自分が出来ることを少しずつ重ねていけるように、努力していきたいと思う」

――きょう、もしもフリーキックの局面があったら蹴ってましたか?

「ハハハ(笑)15分というのは本当に早いもので、自分も一瞬だったように感じているけど、フリーキックも蹴りたかった(苦笑)次、チャンスがあったら絶対に決めてやろう!かな、という気持ち(笑)」

――これからは、もっともっと幸せなことが待っているはずです

「そうですね。長いシーズン、これからまだ沢山の試合があると思うし、本当に自分のチームに自分がどれだけ貢献出来るかということにかかっていると思う。しっかりと強いチームなりに、やっぱり全員がしっかりと一丸となって、チームのために闘えるような“チーム”をつくっていきたい。自分の中でもやっぱり、凄く自分の役割というのがその中にも関わってくるだろうな信じているし、そのためには、やっぱり自分の出来ることを100%取り組んでいきたい」

――Viva Marcio!

「本当にそれが聞きたくてしょうがない。その歌を聞くために、そして1日でも早くピッチに立てるその日のために、頑張っていきたい」

――楽しみにしてます

「アリガトーゴザイマース!!(笑)」

2014シーズンは、まだ後半戦が始まったばかり

タイトル奪取を目指すレッズの練習場では、時に魔法のようなプレーで見るものを魅了する背番号10が、完全復活へ日々前進を遂げています

心強さ、この上なし

マルシオ リシャルデス選手のインタビューは、あすの「You’re The REDS」でお届けします

では

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