どうもです
ホームでの福岡戦を2日後に控えたきょうは、恒例のミーティングを経て午前11時30分からトレーニングが始まりました
冒頭にはステップワークで足腰に負荷をかけ、その後はいつも通りにとりかご、パス&コントロールといったウォームアップをこなし、お昼の12時からは11対11でのゲーム形式へ
ピッチ上には3ライン分の赤いマーカーが設置されます
「赤(ビブスなし)は奪ったら速攻、スプリント」(監督)
ビブス組がボールを保持した際は、ビブスなし組が区切られたゾーン毎に5-4-1と待ちかまえるハッキリとした守備陣形を形成
「動かしながら意図を持って連動して動くよ!パススピードを上げて!」(監督)
西川選手のパスからゲームはスタートし、ビルドアップ時は5-4-1の”1”のみが追い回してきます
そこから”4”のゾーンへ縦パスを入れ、次は”5”へと侵入していき、2つの守備ブロックを打ち崩していくイメージです
ボールを失った際には最初の説明通り、ビブなし組が素早いカウンターを繰り出します
すなわち、よりゲームに近い形で行った攻撃のイメージ共有&カウンター対策とも言えるでしょう
相手にボールが渡っても密集地帯で素早く守備へと切り替え、二次攻撃へとつないでいたシーンも少なくありませんでした
「慌てない慌てない、無理だったらやり直す!」(監督)
最終ラインでボールを回しつつ、くさびのパスが入れば「ズラッ!」と声を張り上げた森脇選手
「?・・・ズィライオ!・・・」と名前を呼び直してもパスはこなかったものの、抜群のフリーランで相手を釣っていました
お昼の12時25分過ぎ、マーカーのうち2つは撤去され、
「ノーマルで行こう」(監督)
ビブなし組のライン設定の目安のみは残った形のオープンなゲームへと変わります
「動かして動かして動かして動かして!慌てない!タイミングタイミングタイミング!」(監督)
”広げる、絞る”という距離感の保ち方、きのう指導が入っていた「無闇にポジションを落とさない」ことも含め、今一度”規律”が確認されていた印象です
思うようにフィニッシュへは至らないものの、選手達はピリッとしたムードで意欲的
お昼の12時37分、バイタルでルックアップした柏木選手のスルーパスに興梠選手がヌルッと抜け出し、右からの折り返しを阿吽の呼吸でファーサイドに飛び込んだ武藤選手が左足で押し込み、ラストゴールが決まります
最後は気持ちの良い、流れるような展開からなる得点シーンでした
「しっかりとゴールを決められて良かったし、ああやって崩して“サイドから中”というのは空いてくるので、そういうところに飛び込むのは自分の特徴なので、試合で出したい」
と武藤選手
代表合宿については、
「ミーティングでも『裏を狙わなければいけない』という話があった。日本サッカー全体への課題でもあるし、レッズの映像(先日のジュビロ戦)も流れて、足もとで受けに行き過ぎているという映像もあったので、そういうのも観て、《やっぱり裏を習わないと崩れないんだな》と思ったし、それが代表にもつながると思うし、もう少しディフェンスとの駆け引きをしないといけない。浦和には浦和のサッカーがあるので、全部が全部、みんながみんな裏を狙うわけではないけど、ボールを引き出しながらも裏を狙う駆け引きを、自分のマーカーと相手ディフェンスラインとの間でしないといけないと思った」
コンセプトは、レッズと通ずる部分も当然あります
「攻守の切り替えを早くするというのもレッズでやっているので、代表でもそんなに違和感ないし、今まで裏を取らなかったというよりはむしろ去年の良いときは裏を取りに行っていたので、そういう意味で今は相手が引いてきたときに、例えば前の3人がポジションをローテーションして崩すとか、ちょっとそういうところを考えすぎたのかな。ちょっとキレイに崩しに行こうと考えすぎたかなというのはあるので、相手が引いてきてももっと積極的に、まずは《目の前の敵に勝つ》そんぐらいシンプルに考えた方が去年みたいな良さがまた出ると思う。ちょっと考えすぎていたのかなと思う」
あすで東北地方太平洋沖地震の発生から5年
当時、仙台で震災を経験したレッズの背番号9は、
「あの年は気持ちで動かしたような試合が多かった。サッカーは気持ちが大事。そういった根本的なところをまずは見直すというきっかけにもなるし、3月11日は色々なことを考える機会になる」
と表情を引き締めました
◇◆◇遠藤選手◇◆◇
――代表合宿を振り返って
「改めてハリル監督のやりたいサッカーを確認したし、『これからは第2段階に入る』という話でしたし、そういう意味ではまたさらに《A代表に入り続けて成長したい》という思いは強まった」
――第2段階
「今までやって来たことのクオリティーを上げるというところだと思う。シンプルに守備では『ゾーンプレス』という話が出たけど、ブロックを作りながら前線からしっかりプレスをかけることだったりとか、『ボールを奪ったら縦に早く向かっていく』という姿勢を見せるところの『精度を上げていきたい』という話だった」
――レッズのサッカーと通じる部分もあるのでは?
「はい。まあチームの中で自分がしっかりやることが一番だと思うし、浦和で試合にしっかり出場することを考えながら、A代表につながっていけばと思うので、やるスタンスというのは特に変える必要もないと思っているし、自分の良さをどのチームでも出せるようにしていきたい」
――3つ(A、U-23)のチーム中で、レッズのサッカーの楽しさ、好きなところはどこですか?
「凄く攻撃的なサッカーなので、ボールを持った時にどう自分のビルドアップの良さを出していくのかというところは、面白さを感じるし、一方でまだまだ難しさを感じながらプレーしている。そこは凄く充実した期間を過ごせている」
――きょうの練習ではブロックをどう崩すかの意思疎通がなされていた印象です。湘南時代はここまで毎回のように引いてくる相手との対戦が多くはなかったと思いますが、レッズの一員としてどう進化していきたいですか?
「ひとつはシンプルにパスの精度を上げること。あとは足もと足もとだけじゃなくて、こういうブロックを敷いた相手に対しても裏のボールだったりとか、そういう使い分けが大事。裏に出すのってけっこう勇気がいるプレーだし《失ったらどうしよう》となってしまうけど、そこの勇気は凄く大事だし、そうしないと崩せないと思う。チャレンジのボールは自分の中で意識している」
――チャレンジという部分で、きょうのゲーム中盤以降は、右WBの梅崎選手を追い越すようなシーンも見受けられましたが、それも有効的な手段
「そうですね、そこのローテーション、コンビネーションというのは話ながらやっている。梅君が中に絞ったときに自分が高い位置を取ってボールを受けることだったりとか、そこに良いタイミングでボールが来るので、そこは凄く良い関係ができている」
――走っているところにボールが来る確率が高いのもレッズならではでしょうし
「そこの精度は高いと思う。けどそこのズレが出てくると、なかなかうまくいかない時間帯があったりだとか、ちょっと雰囲気が重くなってしまうときもあるけど、そういうときにいかに焦れず、失点しないで守っていくところなどは意識したい」
――カウンターを受けて、背後を突かれて、明らかに間に合わなくても最後まで歯を食いしばりながら、一縷の望みにかけて走っている姿にとても好感が持てました
「はいハハッ(笑)うーまあ、こういうサッカーをしていると、やっぱりそのー、奪われたあとの切り替えというのも求められるので、まあ何か・・・ディフェンダーということを意識するとまずはゴールを守らなければならないのが仕事なので、間に合わないと思ってもしっかりスプリントして帰るというのは意識しているし、その意識付けが試合に出ると思う」
――次もホームゲーム。埼スタでプレーすることの楽しさなど、感じている部分はありますか?
「ゴール裏の雰囲気とかは凄いし、もちろん、ゴール裏だけでなく周りも多くのサポーターに来てもらっている。その声援が凄く後押しにもなるし、自分にモチベーションを与えてくれるので、そこは凄い感謝しないといけない。そこはやっぱこのスタジアムならではの雰囲気かと思う」
――【We Are Diamonds】を歌い、共有する時間も素敵
「やっぱその瞬間がサポーターの皆さんと本当に勝利を分かち合える瞬間だと思う。この前は悔しい思いをしてサポーターのみなさんにも残念な思いをさせてしまったので、次は本当に勝ちたい」
インタビュー詳細は、今夜7時(再放送は23時)からの「You’re The REDS」でお届けします
では