どうもです
節目の歓喜から一夜
午前の大原では神戸戦出場組がリラックスムードでリカバリー系メニューをこなす中、遠目に見てもどこか見覚えのある、真っ黒に日焼けした漢の叫びがピッチにこだまします
「おめでとう!」
その声の主は、坪井選手
きょうはレッズとの練習試合がありました
試合後はきっと、持ち前のスピードで巻かれるだろう、と思いつつ・・・・
「浦和の取材なんか受けない!(ニッコリ)浦和の選手じゃないんすよ僕は!そこんところはちゃんとしないと、一線引かないと!(キッパリ)」
やっぱり・・・
――坪井慶介選手を取材したいのです
「いや、基本的に取材を断っているので(ギロリ)」
大原を知り尽くす男は、通れやしないはずのわずかな隙間から逃げようとすれば、後輩2人を押し出し、
「古林と石川です。取材してください(ゴリゴリ)浦和レッズの取材は受―けーなーいーの!(ニンマリ)」
それらの行動は、レッズ時代と変わらぬインタビューに際したお決まりの“前説”
――久々に大原に帰ってきましたが?
「特に何もないっすね、相変わらず!」
――観ている人は、“坪井さん健在”確認できたはずです
「いえいえ、これから頑張ります!(逃げる素振り)」
――前半までの出場でしたが、後半に入って何故かワントップを任された永田選手とのマッチアップが見たかった!
「そうそう、そうなんすよ!それ聞いてれば、ちゃんと『もうちょっとやらせてくれ!』と言ってたのに・・・」
――にしても、レッズへの「おめでとう」の一言、みんなが喜んだはずです
「いえいえ・・・で、クラブハウスに入ってからは『ク○ッタレ!』と言っといたから(したり顔)」
――今のは「ピー」ですよ
「うん、入れといて!(ニコリ)」
――フェアプレーで知られる坪井さんからそんな言葉が・・・まさか湘南で?
「違うの、湘南で“ピュア”になったの、“ピュア”に!」
――なるほど、淀みがなくなったと・・・っていうか!レッズの時からそうだったはずですが?
「より自分の“本心”を出ブッフォ(笑)すようになった」
――レッズが1st優勝しましたが、先ほど再会して感じたチームの雰囲気などは?
「どうなんすかね、いるわけじゃないので!(キッパリ)」
――きょう、久々にチームを見たからこそ感じる部分があるかと思うので
「まあ、こうやって無敗で来るというのはそんなに簡単なことじゃないし、努力をしなければ成し得ないことだと思うので、非常に尊敬している。それをやってきた選手を」
――今年、出場機会に乏しい選手達を中心に、「昨シーズン坪井さんが手を抜かずにトレーニングに励んでいたことが良いお手本になっている」ということをよく聞きます
「そんなのないでしょ!」
――いや、マジです!
「ハハハハハハッ!!(アニマル坪井さん風に高笑い)」
――それもあって、チームは一丸となっている気がします
「まあ良い雰囲気でみんなやってるんだなあという感じは受けているので、あのー、まあファーストステージ残り1試合、もちろん、僕自身は湘南のために持てる力を。どんな立場であってもベストを尽くしたいと思っているし、レッズの選手はレッズの選手でここまで無敗できたので最後、やりきって、ファーストステージを終えて欲しい」
――先日、湘南での坪井さんのゴールを映像で観て感動しました
「うん、たまたまっすよ、そりゃもうチームのみんなのおかげ(ニコリ)」
――坪井さん自身も、今、ルーキー時代と同じ背番号20をつけて、改めてサッカーを楽しめていると捉えて良いですか?
「そうですね、やっぱりそこは原点でもあるので、プロの選手といえば精神力であったり、強い気持ちで戦わなければいけないけども、元々はサッカーを始めた純粋な部分はそこ。楽しんでいるかどうかということは、重要なことだと思う。今後もまあ、現役をあと何年やっているかわからないけど(苦笑)その気持ちを忘れないで取り組んでいきたい」
――堀之内さんも先日、トークショー(※「さいしんビジネスフェア2015」内)で坪井さんと平川選手を「尊敬する選手」と話していました。なので、減少してきた黄金世代の現役選手として、「あと何年やっているか」なんて思わずにずっと・・・
「(ニッコリ)・・・・そうですね、『あのオッサンまだ走ってるわ』と言われるようにやっていきたいっすね」
――3バックの中央を担うなんて、10年前とかは想像も出来なかったはずです。きょうのゲームではズラタン選手にくさびのボールが入ろうとすると、鋭い読みからの素早い寄せでインターセプト、、、鳥肌が立ちました。これがディフェンスの醍醐味だ!と
「いやいや(ニンマリ)あのー、まだまだやることいっぱいあるので、ベルマーレに入ったときも言ってたけども、成長するために来ているので選手として常に向上心を持って、やっていきたい(※車で通りすぎていく阿部選手に優しい視線を送る)」
――阿部さん・・・
「個人的にも連絡を取っているので、頑張って欲しい」
――8月、埼スタで待ってます!
「頑張ります!(キリッ)」
――では怪我のないように!
「は~い、どうも~(ニッコリ)」
その後、レッズサポーターとの写真撮影やサインに応じると、湘南のチームバスの一番左後ろの席に座り、現在のホームへと帰って行きました
昨シーズンの最終節、背番号2の涙は忘れられません
「チームが悔しい思いをしてまた強くなることを願っているように、自分自身もこの悔しい、寂しい思いをまた次への力に変えられると信じてやっていきたい」(※最終節翌日に行ったインタビューより)
浦和レッズは今、新たな黄金期の歴史を紡ごうとしています
上昇期から常勝期、そして混乱期から再生期を支えた坪井選手!これからしばらくは、最高のライバルでいましょう
※文中、青字の部分は、その言葉に関連した坪井選手の記事へリンクしています
神戸戦終了後の選手コメント、坪井選手への突撃インタビューは今週の「You’re The REDS」でお届けします
では