5月22日 「別に、やきもちなんて焼かへん」

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どうもです

照りつける強い陽射し

夏のような暑さの大原で、練習午前10時からスタート

ウォームアップを経て、午前10時50分頃からは、11対11でのゲーム形式へ

プレーエリア、縦の長さが約70メートルの通称”ペナペナ”でした

ゲーム中、監督

「ユックリユックリー!」

という指示も

それ、昨シーズンの開幕前から序盤戦にかけて、確実なビルドアップを植え付けるべく、日本語で何度も強調していたフレーズ

今年に入ってからはあまり聞かれなくなっていました

「ここ最近のゲームで、せっかく良い奪い方をしても、チャレンジによるミスが多かった。”もう1回原点に戻る”という意味があったのだと思う」

と槙野選手が言えば、柏木選手

「最近、監督も『カウンターを狙っていこう』という感じがあって、『早く早く!』が多かったから、体力的にちょっとしんどいのもあった」

とそれぞれ説明

体力の消耗が激しくなる夏場の戦いを視野に入れ、速攻と遅効の”使い分け”を、今一度確認したのでしょう

「選手も試合の中で見極めてやっていかないといけない。『ユックリ』するところとのメリハリが出来れば良い」(柏木選手)

給水タイムを挟んだ午前11時25分頃、選手に各ポジション毎に色の違うビブスが配られます

イメージとしては、攻撃時の陣形の1つである4-1-5の並びで、

緑-黄-黄-黄-緑
——白——
-白-緑–緑-白-

といった感じです

ボールの持ち手が着ているビブスの色によって、次にパスを出す相手のビブス色やタッチ数が決められていました(具体的に明記しません)

ボランチを経由せずにWBへ展開、サイド攻撃の精度を高める、無理だったら”やり直す”、前3人+プッシュアップした選手を絡めた連携の向上などなど・・・・・

監督が設けた制限一見複雑ながらも、パスの順番を追っていると、色分けされていることが、かえって狙いを明確にさせているようにも受け取れます

「常に予測しよう!」(監督)

五感をフル稼働させる選手達の身体に、「相手の嫌なところを突く」攻撃の実践力が、より効果的に浸透していくのでしょう

さらに守備面でも、DFラインの背後を狙ってくる攻撃への対応策を確認

「わりと良くできた。監督も機嫌良く終わったんじゃないかな」(柏木選手)

様々なアプローチからなる戦術練習、午前11時45分頃に終了しました

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「よかったぁーーー!!」

念願のファンサービスを終えた森脇選手、サポーターからのプレゼントを携え、興奮気味にクラブハウスへと引き上げて行きます

すると・・・

「モリー、何もらったの!?」

少年のように、目をキラキラとさせながら迫っていく選手が出現!

身の危険を察知し、背中を丸める森脇選手

「なんかちょうだい!ちょうだい!その袋、何入ってんの!?」

先週に引き続き、関口選手の”おねだり攻撃”でした

「ねえ、何入ってんの!?ねえ、ちょうだいよ!!」

・・・・・・

※その後どうなったかわかりませんが、あくまでも仲良し同士のじゃれ合いです

また、選手達からは、

「マッキーのマッキーでサイン書くことになったよ!」

といった声が頻繁に聞こえてきました

中でも柏木選手

「『マッキーだよ!』と言ってくるサポーターもいたけど、何とも思わないので大丈夫。何て返事して良いのかわからん・・・。槙野と友達やし、槙野が何を出してもかまわへんし」

–柏木選手にも出して欲しいので!?

「中には、自作のものを見せてくれた方もいたけど、う~ん・・・」

と少々戸惑い気味

「別に、やきもちなんて焼かへん。気持ちだけ、『ありがとう』という感じ」

涼しい顔でした

今日の暑さについても、

「あまり関係ない。みんな一緒の条件なので。そこ何も問題ない」

淡々とした様子でしたが、練習の話になれば、

「(多少複雑なルールだったが)まあ、最近の試合でシャドーにスペースがないし、みんな中を閉めてきてるから、どちらかというと、サイドから崩す展開が多くなっている。サイドにボールを入れないと、中が空かないので、その意識付けだった。持ち運んでからサイドに入れて、中に入れると空いてくるというのと、前3人の関係性。後ろの選手が先に縦パスを入れて、それを俺前3人が落として、そのタイミングで動き出す。そこでもう一度前を向いて、ドリブルするのも良い。相手も食いつきやすいし、グッと絞ってくるから」

と細かに振り返ります

つづいて、

「セットプレーで、那須さんが良いところに入ってくるので、蹴り甲斐ある。けど、このまま決められ過ぎると、前線がDFに得点数で負けるので、『那須さんに蹴るのはやめておこう』と思いながらも、でも、『チームの勝利のためなら良いボールを蹴らないと』という思いもあって(苦笑)何とか、自分がゴールを決めるチャンスをつくれればええと思う(笑)」

話のテンポが良くなってきました

「マキ、モリに決めさせるんやったら那須さんの方が全然良い。だから那須さんを狙ってる(笑)うん、那須さんに決めさせたい」

”やきもちなんて焼かへん”存在に対する、冗談混じりのライバル心です

「直接フリーキックも蹴りたいけど、なかなか、ええ位置で蹴るチャンスがない。自分でもらうのもそうだし、元気のドリブルとかでファウルをもらえれば良い」

そして、

「何か、今年入りそうな気がする」

と自信を覗かせます

このような持ち前のユーモアトーク、最近減っていましたが、移籍してきた2010年頃、ほぼ常に活発でした

その当時、共にプレーしたポンテさんとの再会、柏木選手のメンタルに少なからず影響しているのかもしれません

「ポンテさん!?相変わらず。食事をした。やっぱり偉大な選手だし、俺の人生の中でも・・・・うん。ウメも言ってるけど、”結果を残さないといけない時に結果を出せる選手”だった。見習いたい」

–かけられた声!?

「『デブ、アリガトね』って言われた(笑)『デブ』ってあだ名で呼ばれてたから。俺も『デブソン』とか、『デブソンポンテ』とか呼んでたけど(笑)、ホントにいい人」

信頼し合えているからこそ、なのでしょう

リーグ中断まで、あと2試合

現在のレッズの攻撃を司る存在

「2連勝して、良い形で夏場の戦いへ行きたい」

と意気込みます

柏木選手のお話が滑らかになるというのは、調子が上向いている1つの証し

次の日曜日、聖地・国立”太陽王”以上に、”浦和の太陽”が輝く時です

そう願いつつ

インタビューの詳細、今夜7時(再放送23時)からの「You’re The REDS」でお伝えします

 

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