どうもです
曇り空、じめっと蒸した大原の気温は35度
太陽の日射しがなくとも、暑さは健在でした
オフ明けの今日、練習は午前9時からスタート
室内、人工芝ピッチにて体幹トレーニングを行うと、午前10時過ぎ、フィールドプレーヤーはメインピッチでのステップワークと坂道ダッシュを反復
キーパー陣はハイジャンプ、キャッチングなどの専用メニューをこなし、練習は午前10時30分頃に終わりました
練習中、先輩達からしきりに「1位を取って見せつけろ!」と煽られていた野崎選手
「いじられてた」
と本人も認めます
何で1位を目指すかといえば、練習の締めで行われたシャトランでした
野心を持って臨むも・・・
「完敗だった」
先頭を走ったのは、鈴木啓太選手でした
「リハビリでシャトランを何本もこなしていたと思うので、そういう意味でも、もう勝てる領域の速さじゃなかった(苦笑)」
敗戦の弁のみならず、
「でも、そこに追いつかなきゃいけない。にしても、今日は速かった(笑)フィジカル練習1つでも全力で積み重ねれば、いつかは抜けると思うし、それをなるべく早くしないといけない」
鈴木啓太選手が広島戦で見せたプレーは、野崎選手にとっても良い影響を与えました
「啓太さんがリハビリ中、お風呂とかで長く話す時間もあった。なので、広島戦は啓太さんの目線で見られて、参考になった」
翌日、広島との練習試合に出場した際は、
「どこから攻撃にスイッチを入れられるかを意識した」
常日頃、明確なテーマを持って練習に励むところが、野崎選手の良さです
試合前のゲーム形式ではメンバーから外れ、天野コーチと共に少人数に用意された別メニューをこなすことが多くあります
ハーフコートを隔てた光景は、”遠く先”なのが現状
「ゲームに入れない時、心を強く持ってないと折れてしまう。天野さんや先輩達に支えられているのが大きい。他の人達が『良いプレーだったね』と言っても、天野さんは自分の悪いところを見抜いているので、怖い部分もある(苦笑)」
もちろん、
「そこに甘んじてないで、良い意味で”手に負えない選手”にならないといけない。『言うことない』ぐらいにならないといけないけど、まだまだそこには、ほど遠い。常に殻を破ろうとはしてるけど(笑)」
いつまでも【天野塾】に頼っていてはいられません
「チャンスがいつ来るかわからないし、チャンスは努力する人にしか訪れない。チャンスを活かすためにも、引き寄せるためにもしっかりやらないといけない」
先週土曜日に二十歳の誕生日を迎えた成人らしい、清々しいコメントは続きます
「僕が小さい頃に思ってた二十歳は、もう少し大人(笑)。年金、税金などで責任が伴ってくる。人に頼らず、自分でやっていかないといけない」
どんなことが出来れば、”大人”なのか
そこには、野崎選手ならでは考えがありました
「コーヒーの無糖を飲めるようになったらですかね(笑)まだ、微糖じゃないと飲めない(苦笑)無糖がいけたら、大人かな」
冗談にもまた、しっかりと筋が通っていて、大人っぽさを感じます
「僕はまだまだ未熟。大人とは経験も重みも違う。大人っぽいとか言われても、まだ20年しか積み重ねていない」
Jリーグと同じ、されども・・・
「ここから濃い10年を積み重ねたい」
渋いブラックコーヒーが似合いそうな、鈴木啓太選手も良いお手本・・・(ちなみに、野崎選手の人生と同じぐらいのプロキャリアを誇るあの選手は、少しだけ砂糖を入れて飲むのが好きだそうです)
「啓太さんはお風呂で、笑いながらだけど、『お前らにまだ(ポジションを)渡すつもりはないよ!』と言ってた。本当に啓太さんはプロ意識が高いし、見習って、真似して、追いついて、追い越してっていうように出来ればと思う」
そういった高い志しを持つ選手は、サポーターからも温かい視線で見守られています
今日の練習後のファンサービスでは、逆に多くの誕生日プレゼントを受け取っていました
思えば1年前、チームメイトのいたずらによって短髪になった野崎選手は、「え?誰!?」という視線を浴び、誰からも声を掛けられずにファンサービスエリアを通った懐かしい出来事も
「今、髪を伸ばしているのは、去年の反動(苦笑)。1回、坊主とかもしてみたいな。ロン毛にもしてみたい。10年、20年あれば出来る。自分のペースでやっていきたい。ヘヘッ(笑)」
そう言って、耳を覆う長さになった髪をかき上げました
ただし、月日はあっという間に流れていくことでしょう
「だからこそ、今をしっかり生きたいと思う」
短い言葉には、確かな決意が滲み出ていました
そして、忘れてはいけない大切な気持ちも、しっかりと胸に抱きます
「サポーターは、まだプロになって1試合も出られていないような未熟者にプレゼントをくれるし、それだけでなく、普段掛けてくれる声も力になる部分が大きい。感謝してる。普段、洗濯をしてくれるおばちゃん、ごはんを作ってくれる寮の人、マネージャーの方、色んな人に感謝しないといけないと、二十歳になって改めて思った」
長くなってしまいましたが、いずれこの日記を読み返した時、野崎選手がレッズの一員として成功を収めていれば、何よりです
19歳の誕生日の時には、「ねちねち待っててください(笑)」と言われました
今日は、収録した音声にプレミアがつく日まで「取っといてください」とも
そうさせてもらいます
野崎選手には、目指す道を拓く力があると、信じているので
インタビューの詳細は、今夜7時(再放送は23時)からの「You’re The REDS」でお伝えします
では