12月4日 「でも満足はしていない」

どうもです

「同じメンバーで戦える最後の戦い」(槙野選手)を3日後に控えたきょう、練習は午前10時頃からスタート

ウォームアップを終えた午前10時45分頃からは、3対2でのパターン練習へ

攻撃側が数的優位な状況でした

中央からの崩し、サイドで3人目の選手がタッチライン際をスプリントしてのセンタリングシュートなど、様々な形からフィニッシュへの流れを反復

監督からは主に、「ダイゴナル!」の声が掛かります

いかにして相手にとって危険なパスを出せるか、そのための動き出しやタイミングの意思疎通も図られていました

そういった中、野崎選手がイメージ通りに”ナナメパス”を送り出すと、左で受けた小島選手が背筋をピンと伸ばした持ち上がりで独走

中途半端なタイミングで飛び出したキーパーをあざ笑うかのように、華麗なループを放つもシュートは惜しくも右ポストを叩きます

そこへ、颯爽と駆け込んだのは、坪井選手

無人のゴールへあとは流し込むだけ!

しかし数秒後、ピッチには「カンッ!」という乾いた音が響き渡ります

ネットを揺らすのでなく、枠を外すのでなく、まさかの2連続ポスト

これには監督も声を上げながら左手で頭をクシャクシャにしたあと、下を向いてションボリ

選手達からは「決めてよ!」に加えて、連動した攻撃を褒める「ナイス!」の声もかけられていました

というように、監督、選手も含めて感情を豊かに表し、サッカーをエンジョイできていた印象です

「ちょっと涙が止まらなかった」

そう話すのは、那須選手

まさか、良いトレーニングに感極まって?

いや、こちらについては感情表現でなく、プレー中に「鼻をぶつけただけ。折れてはいない(笑)」というもの

「練習では3対2だったので、攻撃だったらしっかりフィーリングを合わせて、守備なら守備で2人でなるべく追い込めるように、遅らせるようにという意識でやっていた」

と振り返った通り、ディフェンスでも良い確認が出来たようです

「今年は点を取れたことはありがたいし、個人的にもうれしいけど、やっぱりディフェンダーとして失点が多いことは納得がいっていない」

次こそは、きっちりと自分たちのゴールに”ふた”をしたいところ

「最終戦も今までやってきたことの積み重ねだと思う。11月に入ってから全体的な守備の歯車が合っていないので、今週の練習でどうにかすり合わせたい。良い試合、ゼロで抑えた試合もあるので、自分たちのサッカーを再確認してやっていければと思う」

赤いユニホームを身に纏った今シーズンは、レッズのサポーターに強烈なインパクトを与えてくれました

「まだ1試合残っているけど、1年目ということでサッカーもそうだし、特に最初は慣れるために自分のことで精一杯だった。レッズの選手として名前を残すというか、存在感を出せるようにという意識でずっとやってきたので、いろいろ吸収しながら、成長させてもらいながら、という感じで充実はしていた」

ここからがさらに、那須選手らしいです

「でも満足はしていない。そういうシーズンだった。まだACL出場権争いは残っているけど、頂点でみんなで喜べれば最高だったので、来シーズンはそれを勝ち取れるように努力していかないといけないし、残り1試合、勝つか負けるかで全然違うので、みんなで勝ってサポーターともう一度、喜びを分かち合いたい」

炎のディフェンダーは、最終戦を熱く締めくくってくれるのでしょう

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午前11時50分頃に練習が終わって約1時間、ピッチ上からは笑いの声が絶えませんでした

野田選手、槙野選手、阪野選手、山田直輝選手、原口選手によるリフティングゲームは大盛況

「勝ちたい欲が出ていて良かった(笑)

と槙野選手

「(あの中にいると槙野が大人のように感じるが)みんな子どもだから。負けを認めないと(笑)。直輝? かわいくて良いと思う(笑)」

ピッチの外でも様々な話題を提供してくれる背番号5は、きのうのファンサービスの際、珍しく白い帽子をかぶっていました

槙野選手ならではの理由です

「ここ4試合で1分3敗という状況で、ファンサービスの時は黒い帽子をかぶっていたので、流れを変えて白星をつけるという意味で白い帽子をかぶっていた。ちょっとしたギャグを入れながら、”しろいぼうし”で”しろぼし”と(笑)。それは自分で考えた。感じ取ってくれた方は良かったと思う」

もちろん、プレーでもきっちりと”魅せる”覚悟です

期待されるは、昨シーズン最終節の再現

「あれを1回で終わらないように。昨日のファンサービスでもたくさん声をかけられたけど、また伝説となるゴールを取れればと思っている」

試合後、マイクを握っての【レッズ残留宣言】も良かったです

「持ってる男だったらゴール、そしてその後のインタビューがあるから。たくさんのサポーターが来ると聞いているし、その中で記憶に残るような名言を出せればいいと思っている(笑)」

そしてやっぱり、

「寂しいことに今シーズン戦える最後の試合なので、このチームを去る選手、残る選手、進路はいろいろあるけど、同じメンバーで戦える最後の戦いということで、みんなで良い結果を出せるように、笑って終わりたい」

有言実行、”浦和の男”ならできるはず

那須選手と槙野選手のインタビュー詳細は、今夜7時(再放送は23時)からの「You’re The REDS」でお届けします

では

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