6月8日 「この練習が出来るようになればゲームでも高いクオリティで出来るんじゃないかな」

どうもです

昼下がりの蒸し暑い大原で、練習は午後1時から始まりました

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リーグ再開まであと3日、代表組も帰還

ボール回しまでは全体練習に参加し、その後は軽めのジョギングで切り上げています
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午後1時45分からは、4分の3コート”ペナペナ”での11対11ゲーム形式へ

「相手が嵌めてくるのであれば・・・」

と監督

約8分間と少し長めの説明を経て、ゲームはスタートします

ディフェンスゾーン、ミドルゾーン、アタックゾーン

無数のマーカーによりプレーエリアは3分割されました

ディフェンスゾーンに5人、アタックゾーンに5人、すなわちミドルゾーンは空洞になります

そこへ、「パッと寄せて外す!」前線の選手が縦パスを受ける際、1人は中盤へ降りて可のルール

出し手と受け手の呼吸が合わなければ、くさびのボールはつながりません

そして、前線にボールが渡ったら後の5枚は瞬時にミドルゾーンまで押し上げることが義務づけられました

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「相手を食いつかせて裏を狙う!コンビネーションしつつ、周りもしっかり見よう!」(監督)

ポゼッションをしながら相手を食いつかせ、一気に急所を突く

奪われたらコンパクトな陣形で即座に奪い返す

そういった流れを自然と体へ染みこませる意識付けでしょう

ファーストプレーで自ら持ち上がり、いとも簡単にミドルシュートを蹴りこんだ阿部キャプテン、さすがです

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午後2時10分、スタート時は全フィールドプレーヤーがミドルゾーンに入ります

6回以上ボールをつないでからアタックゾーンへ侵入して良し、という流れ

熱血指導を続ける監督は、回数をカウントしていた杉浦コーチの声が小さいと顔を真っ赤にして指摘

選手からは「聞こえている」と声が上がっていましたが、周囲へも”気合い”を求めた一幕とも取れます

「動き出してボールが来なかったら、ポジションを取り直そう!」(監督)

超密集地帯の中、素早い判断とプレーに磨きをかけ、たとえ呼吸が合わずとも、様々なアプローチでゴールを目指す選手達

20160608_140402「必ず動かしながら狙う!」(監督)

パス交換”ありき”にならぬよう、促しつつ

「次のボールを予測した動きを!」(監督)

日頃のアップで行っている”鳥かご”もこのような瞬時の判断が求められる際に活きるのでしょう

午後2時25分、給水の際には「間延びしないように押し上げて」(監督)

規律遵守を徹底させます

さらには、「バタバタしないように!」とも

スムーズなボール回しで相手のチェイスをいなせば、同時に相手のスタミナ減にもつながるということ

そして、生まれたスペースを突く

梅崎選手が颯爽と右サイドを駆け上がり、中央へ折り返すも、一歩合わず

それでも、守備でゴール前に戻っていた平川選手は、「ボールの質が良すぎて、触ったらオウンゴールになっていた」と振り返った、好クロスでした

ゲーム開始から約50分が経過、練習は長丁場に

「大丈夫!トレーニングだから!アイデアを持ってプレーしよう!」

と監督はポジティブな声掛け

フリック、3人目の動き、大胆なフィード・・・

暑さに負けず、選手達は前向きなトライを繰り返しました

練習は午後2時50分頃に終了しています

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◇◆◇宇賀神選手◇◆◇

――この中断期間、どのような意識のもと過ごしていましたか?

「直近のリーグ戦2試合とソウル戦を含め、4試合あったけど、そこでやっぱり、なかなかゴールが取れていないので、自分達は非常に良いゲームをしながらも、得点が奪えていないので、そういうところでコンビネーションの部分から最後の詰めの部分という意識しながら練習しているし、あとはこれから厳しい連戦が待っているので、気持ちと体、心を休めながら徐々に試合に向かって行ければという感じでいる」

――きょうも監督の情熱がヒシヒシと伝わってきました

「はい、そうですね。連戦があってコンビネーションとかの細かい部分での練習が出来ていなかったので、選手も頭の中では監督のやりたいサッカーが整理されているとは思うけど、やっぱり久々に戦術的な練習をすると、なかなかうまくいかない時間帯だったりが多くて、監督も少しうまくいかない中で、ピリピリしたのかと思う(苦笑)」

――きょうの変則的ゲームではどのようなことを意識して取り組んでいましたか?

「やっぱり狭い中だと、なかなか考える時間が少ないので、その中で選択肢をひとつにするのではなく、いつも通りに二つめ三つめということを考えながらプレーしないと、うまくコンビネーション出来ないので、そういうところは普段より頭の回転を速くしながらプレーしていた」

――最後、監督が選手を集めたときはどんなお話が?

「レベルが上がってくると、プレースピードだったりプレー判断というのの精度がより求められてくるので、こういった狭いエリアの中でいかに良いプレーが出来るかということを意識するようにと。『自分達はJリーグのレベルだけでなく常に上を目指しているので、そういうところを意識してやろう』という話だった」

――プレー制限のない本番でどれだけのことが出来るか、楽しみなのでは?

「そうですね、本当に(ニコリ)試合より練習の方が全然難しいので(苦笑)この練習が出来るようになればゲームでも高いクオリティで出来るんじゃないかなという風には思う」

――これから怒濤の5連戦。最初が非常に大事になると思いますが、鹿島というと昨年10月に対戦したあと、「いやぁ鹿島、強い」としみじみと語っていた宇賀神選手が印象的です

「そうですね、去年闘った中で一番強かったなと思う相手なので、その監督が引き続き指揮を取っているので、よりコンビネーションであったり完成度は高くなっていると思うし、今シーズンも上位にいるということは、それだけの強さを示しているということなので、自分達のホームスタジアムで出来ることで、5連戦の1発目で鹿島を優勝争いから引きずり降ろして、自分達が勢いに乗れれば良いかと思うけど…まあ、“連戦”と言えど、“目の前の試合”で全力を出して、先を考えないでプレーしたい」

――応援する方の中には、先日南三陸地方で交流した方々も

「『沢山、浦和レッズを応援してね』と仙台だけれども、『ベガルタ仙台もあるけど浦和レッズを応援してね、宇賀神友弥を応援してね!』と言ってきたので(笑)沢山観てくれると思うので、直接触れ合った選手が試合に出て活躍すれば、それは嬉しいと思うので、それが自分ができる復興の手助けだと思うので、そのためにもしっかりと勝って、良い知らせが届けばと思う。自分達は、プレーで、結果で勇気を与えられると思うので、そのためには結果を出さないとメディアにも取り上げてもらえないと思うし、まずはチームの勝利を届けたい」

――5連戦もハードですが、もっと大変な思いをしている方々がいると

「そうですね、間違いないです。昨年も行って、今年も行って1年が経ったけど、やっぱ南三陸という街はなかなか復興と言えるような状況でなかったので、自分達が元気にこの環境でサッカーを出来ているかというのがいかに幸せかということがわかったので、そういう思いも感じながらプレーしたい」

副キャプテン・宇賀神選手のインタビュー詳細は、今夜7時(再放送は23時)からの「You’re The REDS」でお届けします

では

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