どうもです
強い日射しと水気を奪う秋風がさし込む大原
2連休明けの練習は午前10時から始まりました
次戦まであと10日と間隔が空きます
中断期間の初日とも言えるきょう、選手達は恒例のフィジカル系メニューで調整しました
ピッチには無数の落ち葉
視覚的にもシーズンが終盤に入ってきたことを実感できます
これまで、新人や若手を除き、最も試合から遠ざかっている1人が加賀選手
心境は?なんて聞けば返ってくる答えは想像がつきます
それよりも、最近ピッチで見受けられるようなちょっとした”変化”言い換えれば”進歩”が印象深いので、そのあたりを
大袈裟な表現かもしれませんが、俊足DFが抱くサッカーにおける”価値観”を中心に話を聞きました
プレーから発するメッセージ、ゲーム中に出す短いセンテンスでの指示が、より明確になった気がするので・・・前置きが長くなってすみません(汗)
――シーズンも終盤に入ってきましたが、今はどんなことを意識していますか?
「そうですね。やっぱ試合に絡めてないので、まずはベンチに入るためにしっかりやっていければいいかなと思います」
――本当に、準備を怠らない姿勢というのはきょうもそうですが、練習後に行う走り込みなどの自主トレが現している通り、常に欠かさず
「そうっすね、やっぱ出番がいつ来ても良い準備が出来ていればしっかり結果を出せると思いますし、それに準備ができていないと結果を出せないと思うから、最後、ラスト4試合だし、少しでもチームの力になれるように頑張りたいと思います」
――先週水曜日、32歳の誕生日を迎えました。おめでとうございます
「あっ、ありがとうごさいます」
――変化というのはいかがですか?若手の頃と比較して
「うーん、そうですね、やっぱり体とか体質とか、そういったところから変わってきたと思いますし、やっぱり食事とか睡眠とかしっかり休むというところは昔より疲れが取れにくいかなって感じはしますけど、そんなにすごい変わったという感じは・・・まぁ、あんまりわからないかなって(ニヤリ)」
――3日前の練習試合でもそうですけど、同じサイドに平川さんというベテランのお手本がいるのは大きいのでは?
「そうですね!やっぱり、ヒラさんとか啓太さんとか、やっぱり自分より年齢が上の人がここのクラブでしっかりとしたプレーをしているので、そういったところは見習っていかないといけないと思いますし、またそこで自分を何かまた良い発見できたらなと思います」
――練習試合では、2人がちょっとしたコミュニケーションしたあと、平川さんがすぐに空気を読んで実践していたのが印象的です
「あーっ、はい!ありましたね。はい、すごくやりやすかったし、ヒラさんも声をかけてくれるんで、すごくやりやすかったです。いつも…」
――そういうところなど含めて・・・以前、首の大ケガをされて、その時はいちサッカーファンとしても凄く心配でした。その分も今、準備を怠らない、妥協しないという面につながっていますか?
「うん・・・いやー、それは特に首とは関係ないですけど、やっぱり年齢重ねていって、もう…なんだろうな…最近だと2日くらい休んだら体はもう、やっぱり何か、重くなるというかだるくなるというか、固まっちゃうから、そういったところでやっぱり常に動いていないと、体が思うようにエンジンかかるのが遅いというのがあるんで・・・まぁ、俺はどちらかというとそういうタイプかなっていう・・《やっておかなきゃ常に》、休むよりやった方が動くというタイプだと思うんで、常に動いておきたいなというのはありますね」
――勢いだけじゃないってところもまた…
「いやでも、勢いも大事だと思いますし、その中に“経験”とかも出していければいいですけど、その経験があるからといって、勢いを殺しちゃ何もないと思うから。そういった勢いも、若手とか年齢がベテランとかじゃなくてもやっぱりそういうのを出していかないと行けないと思います」
――スピードは見ていて気持ちいいです
「そうですね、この部分だけはしっかりやって行かなきゃいけないと思いますね」
――このサッカーはよく特殊だっていう言われ方がされますが、そのあたりで自分の持ち味の出し方であったり、今アジャストしてきている面とかってどう手応え感じますか?
「そーですね、まぁ手応えっていうのはまぁ、試合をあまりやっているわけじゃないからアレですけど、普段の練習とかではもっと攻撃に絡まなきゃいけないと思いますし、うーん・・・やっぱ攻撃的な部分でもっともっとしっかりとした戦術理解度を高めていかないと試合には絡めていけないかなというのは自分の中にはありますので、守備のことより攻撃の、その攻撃に絡むところでもっと吸収していかなきゃいけないかなって思います」
――攻撃に絡むってところで、鹿島戦前日のズラタン選手のラストゴールは加賀選手のアシストだったと思うんですけど・・・この間も流経大戦の後半、斎藤選手に縦パス出した時もそう、最初のボールを蹴った1歩目の足で素早く踏み出し、パスアンドゴーでリターン受けようという意図が感じられました。結果的につながってはいませんが、そこがつながったら、後の展開っていうのがどうなっていくのかなっていうのが興味深く…
「あぁー、はい。そのあたりは俺の精度の問題もあるし、まぁ、あまり技術は高い方ではないはないんで、そうですね、結果につなげられるように、“ゴール”っていう結果につなげられるようになっていければいいかなと思います」
――あの躍動感というのは、意識しているプレーなのかと感じました?
「いーやぁ、やっぱりそれを90分通して出さないと意味がないと思うし、やっぱりああいうのを前半の開始早々からやっていかないとこのチームでは出られないと思うから、やっぱり90分通してミスなく、ああいったプレーをもっともっと出して、それを少しでもその練習試合でもいいから、普段の練習からそれを回数多くやっていければ、良いアピールになるんじゃないかなと思っています」
――アピールってところで、日々のトレーニングって非常に理にかなっているとは思うんですけど、加賀選手の持ち味ってフルコートでこそ出るのかなって…
「まあそうですね、あんまり狭いコートだと俺も窮屈なんで(苦笑)もっと広い方が良いかなって。広いゲームではその方がやりやすいですね(ニヤリ)」
――そういうところでも”躍動感”がひとつキーワードになるのかなって、非常に印象があって…
「そうっすね。そういって出せるように頑張って行ければいいかなって思います」
――10日にも練習試合がありますけど、そういうところがひとつ大事に…
「そうですね、そこでもこの前の1試合目、2試合目で3試合目なんで、1週間に1試合ずつ試合が入っているし、コンディションも段々上がっていくと思うから、そこで良いプレーが出来るように頑張りたいです」
――終盤戦へ、加賀選手が今年のうちに成し遂げておきたい目標を聞かせてもらえますか?
「うーん、そうですね、ケガなくおおきなケガなくここまでやれているのは非常にアレだと思いますけど、やっぱり試合に絡めていないので、最後に試合に絡めて、少しでもチームに貢献できれば良いかなって思います」
――“おいしいところ”じゃないですけど、そういうパターンで…
「やっていければいいかなって思います(ニヤリ)」
いつもクールで、時にニヒルな笑みを浮かべる背番号2
衰え知らずのスピード、そしてコメントから垣間見える野心は、レッズに何かをもたらす可能性を秘めます
チームのサッカーに馴染むまでにかかる時間は人それぞれ
中には”それっきり”の選手もいてしまうのが難しいところ
ただ、ここに来て加賀選手は自らの努力によって、じわりじわりと存在感を放っています
気になる方は、10日に大原で行われる練習試合へ
インタビュー詳細は、今夜7時(再放送は23時)からの「You’re The REDS」でお届けします
さらには、
「監督から『お前の良さは何だ?』と考えさせられるような言葉を掛けていただいて、そこからもう一度自分を見直すことが出来た」
→レッズレディース・高畑選手インタビュー
お楽しみに
では