どうもです
5月の下旬にオランダで行われた「グルーネウェーゲン国際大会トーナメント」で優勝したレッズレディースは帰国後、しばらくのオフを挟み、6月から練習を再開
走り込み中心のメニューで日々鍛錬を重ねています
先週金曜日、さいたま市内での練習を取材し、吉田監督にインタビューしました
――きょうは激しい雨と風の中でのトレーニングでしたけど、相変わらずというか、きっちりと走って…
「そうですね、ちょうど間がもう1ヶ月半くらいあるので、もう1回体力づくりからね、始めて、こう…やれこう90分間…これから特に暑い時期にやっぱりそれを乗り切るためには、一番ベースのところからが大切なんで、はい」
――大変なことには変わりないですけど、今つらい思いしておけば、そのあとは楽になるというイメージで?
「そうですね。やはり、そういう本当のベースのところをしっかりしないと、やはりなかなか上には積み上げられないので、まずは90分間走りきるという体力のベースのところをやっている」
――彼女たちにも、もう少し楽しいトレーニングメニューを提供することも出来るでしょうが、やはりここは心を鬼にしないといけない、監督としての…
「そうですね。やっぱりね、やらなきゃいけないことをやらなきゃいけないんで。やはり、ボールを使ったトレーニングは楽しいでしょうけど、やはりこう、やらなきゃいけないことはしっかりやる、というところ」
――リーグ前半戦をどう振り返りますか?
「非常に苦しい前半戦だった。本当にこう、なかなか思うように行かず、そういう中で、本当にどの試合も本当に厳しい、苦しいゲームで、やはりそういう中でね、なかなかこう、成績も良いものをおさめられなかったということは、本当に反省しなきゃいけないですけど、ただ、基本的にはね、そういう中で、なんとか粘ってね、最後の頃はだいぶ勝ち星もこうあげれるようになってきて、後半戦に向けては、僕自身は手応えがある」
――星取を見れば、確かに負け越している面はありますが、曲線としては上り調子に来た状態と解釈して良いですか?
「そうですね、一番最初に2連敗して、そのあと1勝して、そのあとまた負けて1勝3敗ぐらいのところはかなり《粘り強くやんなきゃいけないといけないな》と思ってやっていたんで、そういう面では最後、こう粘り強くやれたってことは良かった。ただ、褒められる内容とか、褒められる成績ではないことは確かなんで、やはり反省するところは反省して、ただ、やはり…なんていうんですか、常にポジティブ考えた方が良いので、後半戦はだいぶやれることも出てきたんで、その面では後期につながるんじゃないのかなというふうに思っている」
――今まで何度も「女王という意識と言うよりも、チャレンジャー」と監督は話してきましたが、周りがレッズレディースに対して、今まで以上に強い気持ちできている側面がある印象です
「それも多分あると思いますよ。僕自身はね、去年タイトルを取ったところで全てそう、こういうことはもうほとんど忘れている状況でも今年は今年なんで、ただ、そういう中で相手は我々に対して強い思いをもってやってくることは確かなので、最初から言っていたんですけど、『去年以上の力をつけないと苦しくなるだろうな』と予想していた通りなので」
――そこで今、いい期間を過ごすべくというか、まずオランダ行ってきたと思いますけど…
「そうですね、非常に海外のチームとやれて、それで、そういう中で良い成績も残せて、非常にこういいきっかけになる遠征だったと思っている。サイデン化学さんに非常に感謝しています。良い経験させてもらって、それで、ある面チームがね、いいきっかけになるひとつのポイントに是非したいと思っている」
――実際、色々な国のそれぞれの個性という中で、自分たちの良さというものを見つめ直せたとも思いますが、そのあたりでつかめたものは?
「そうですね、そういういろんな国で色々違うサッカーがあって、その中に日本のサッカーがあって、そういう中でね、日本の良さが出せたってことはよかったんじゃなかったですかね」
――「特にここは」って、そこで印象に残ってことはありますか?
「やはり、日本の方が、こう凄い、こう、海外の方がスピードとかパワーとかって、ややこう、女子の場合、ヨーロッパは大雑把なサッカーが多いけど、日本の方が緻密ですよね。ただ、ヨーロッパの中にはもっと強いチームがあるから、そういうところとやるとまた違った感じになったのかわからないけど」
――今年は日程が複雑なので、鍛えがいのある期間でもあると思いますが?
「いや、我々にとっては非常に良い期間というか、やはり良い成績を残せなかったので、間が空くってことは修正の時間があるので、またこの間で少しでも良い準備をして、後半戦は何としても巻き返して、1個でも順位を上げて、次のエキサイティングシリーズにつなげていきたいなと思っている」
――特に修正というところで、簡単に言うのは難しいとは思いますが、まず手をつけたい部分としては?
「そうですね。特にこう最後の方は出てきたんですけど、やはりこう、攻撃的な守備をするというか、やはりこうボールを出来るだけ下がらないで前からこう奪いにいくと、高い位置でずっとプレーしているところを、こうもっともっとできるようにしないといけないなと思っている。例えば、日テレ戦の前半とかね、何個かあったけど、トータルとしてまとまってきてない。そのためにはもちろん守備のところもそうだけど、攻撃のところでビルドアップのところで、もっともっとしっかりボールを動かしながら、相手陣にある程度人数を掛けた状態で入っていくことがないと、そこから切り替わった時に高い位置でプレスをかけることができない。やはりビルドアップの質であったり、そういうところはもっともっと修正しなければ行けないと思っている。もうひとつはアタッキングエリアに入った時、本当に決定的な形を作ると言うにはだいぶ後半には出てきたんですけど、前期の前半の方はそれができなかったので、そういうところから決定的な形を作っていく。例えば、中にボールをいれてそういう中で崩していったり、もしくは外を崩したときのクロスの質であったり入り方であったり、実際にゴールを奪うためにどうするかというところをもっともっと詰めなきゃ行けないなと思っています」
――非常に具体的でわかりやすかったので、あとは監督として日頃の練習からどう改善させるかが楽しみです。攻撃的な守備というところでは、昨シーズンのINACとの開幕戦で正しく、猶本選手のゴールがうまくチーム全体としてはまったと思うので、成功体験があるのは大きいはずです。
「そうですね、そういう面では、こう、何て言うんですかね、ある程度やはりこう言う期間で、何回も何回も繰り返しやりながら自信を深めていくのが大切と思っている」
――リニューアルする練習場も楽しみなのでは?
「そうですね、また新しい練習場作ってくれるので、それにこう報いるためにも是非良い成績を残したいと思う」
――ちなみに、ワールドカップ始まりますが、色々と吸収するというか、どんなところを注目していますか?
「いやぁ、僕自身はね、女子の世界のそういうチームをそんなに知っているわけではないので、出来るだけそういうのを見て、僕自身がまた勉強しないといけないなと思う」
――男子とピッチの広さが同じといえども、その分走らなければとか…
「そうですね。もちろん、サッカー自体は変わらないけど、ただ、やはり男子と女子で違うところがあるでしょうし、まだそういうところについてはまだまだ僕は不勉強なんで、そういうところを見ながら勉強したいなと思う」
――カナダって、「調子乗り世代」の時・・・
「良いところです。凄い良いところです。本当にきれいで、特に僕らがやったヴィクトリアってところでやっていたけど、非常にきれいで、過ごしやすくて非常に良い思い出がいっぱいある」
――そうですね、夕陽に向かってゴールキックを蹴るとか…
「そうです。本当に観光地としても非常に有名なところで、非常に良い思い出が沢山ある(笑)」
――より良い環境で、より良いクオリティのサッカーが観られるのかなと…
「そうですね、基本的には暑さが、どれくらい暑くなるかはわからないですけど、良い環境で、こう…やれると良いんじゃないかなって思っている」
――今回はレッズからの選出がゼロで寂しいですけど、来年のリオに向けては何人も輩出できるように…
「そうですね、本当はやはり我々のチームから何人も出てもらいたかったけど、でも、それはしょうがいないことなので、まだ若い選手が伸びしろのある選手がいっぱいいるので、次の、また新たな代表に向けて是非努力してもらいたいなと思う」
――きょうみたいな練習、地道な積み重ねが必ず身になると信じていますので
「そうですね、本当に力をつけるためには本当に地道に努力することが僕は一番の近道だと思いますよ!」
――では、また良い方向に行くように期待しています
「ありがとうございます(笑)」
詳細は、今夜7時(再放送は23時)からの「You’re The REDS」を是非、お聴きください
また、あすの同じ時間には、レッズレディース・臼井選手のインタビューをお届けします
近況、引退した大滝麻未さんとのお話、これからの目標、トップの橋本選手にまつわる・・・などなどたっぷりと語ってもらいました
お楽しみに
では