どうもです
強い陽射しはさておき、カラッとした空気と青い空は、実りの季節への兆し
「暑さのピークも過ぎて、身体も動けてて、みんな良い方向に進んでる」(那須選手)
横浜とのビッグマッチを2日後に控えた今日、練習は午前9時過ぎから始まりました
ウォーマップを終えた午前9時45分頃、4分の3コートを用いた戦術メニューへ
フィールド上には各ポジション毎に選手が並び、自陣のバイタルエリア付近には、5人のDFラインがブロックを形成
監督からは、
「チャレンジとカバーリング」
「大事なのはイメージすること。スライド、距離感を意識しよう」
そこへ縦パスを出されるところからプレーがスタートします
「奪った瞬間、味方がどこにいるのか。必ず前もって見ておくこと」(監督)
DF陣は、マッチアップする選手より前に出てインターセプト
そのファーストタッチでボランチへくさびのパスが入れると、ボールを保持した選手は2タッチ目で前線へとフィードします
パターンとして、
「サイドチェンジでは、出来るだけ強いボールを相手の裏へ」
または、
「逆を突く動き、ダイアゴナル」の呼び込みをした前線の3人へ縦パスを送るという、素早い”守から攻”への意識付けがされていました
受け手が相手の視野から消えたところから裏を突くよう促し、そこへピタリとパスが通れば、「そういうのがパスだ!」と監督は説明
注目を集めたのは、DFラインと前線の橋渡しを担う、パサー役の選手でした
阿部選手、槙野選手、那須選手らがローテーションで務めましたが、最も雰囲気を盛り立てたのは永田充選手
「フランツベッケンバウアー!」
と監督が声を上げた通り、次々と良質なボールを供給します
原口選手が難しいタッチからゴールを決めた時であっても、後方の選手達からは、
「ナイスミツルー!」
と絶賛の嵐
時に、前線と噛み合わない場面では、
「ミツルさん、悪くないよー!」(森脇選手)
・・・
また、坪井選手に順番が回ってきたときは、左足での正確なキックに、会場が沸きました(最も、坪井選手の高精度キックは、大原で”珍しくない”光景になりつつあります)
負荷は少なめ、ほどよい頭の整理がされたトレーニングは、午前10時20分頃に終了
きょうの戦術メニューで人気者となった永田充選手は、
「そんなことないっす。冷やかしでしょ」
と言いつつニヤリ、満更でもない様子でした
練習後には、1人でジョギング(こちらは実に珍しい!)
それを発見した平川選手は、
「あっ!コンディション上がってきてる!」
と驚きの声
付け加えるように、
「涼しくなったし!」
と優しく茶化していました
ジョギングを終えた永田充選手に、「涼しくなると違いますか!?」と聞くと、
「フフフッ違いますね(笑)」
誰からも好かれる”浦和のゆるキャラ”は最近、”すいませんおじさん”という新たな称号!?も
名付け親であり仲良しの山田暢久選手と同じく、気温低下と共に調子が上向くことを期待します
今日の練習後、ピッチ上では阿部選手、鈴木選手、森脇選手、興梠選手、槙野選手ら数名が、監督としばらくの間、話し合いをしていました
「守備の確認」
輪に入っていた那須選手は、そのように明かします
「清水戦は無失点で、しかも守備の内容が良かったので、次への自信を深められた。今は選手の距離感が本当に良いし、それが練習で出来ているから試合で成果が出た」
と手応え
だからこそ、気を緩めてはいけません
「ちょっとしたところだけど、ちょっとしたズレが綻びとして出てしまうので、そういうのは擦り合わせてる」
戦術メニューでの確認、「年齢関係なく言える」話し合いを通じて、
「凄く良い環境だと思う」
守備の要は、しみじみとそう語りました
つぎは、勝ち点3を奪うことに加えて、相手に勝ち点を与えないことにも大きな意味を持つ、首位攻防戦です
「そういう試合が出来るのは凄く幸せに思うし、かといってそこで全てが決まるわけではない。全てを出し切って勝利をつかみ取るだけ」
前回(7/17)の負けから学んだことも活かしたいところ
「ちょっとずつ進歩したことが今の結果につながっている。常にポジティブに何かを得ながら、タイトル獲得を目指していきたい」
”尊敬する大先輩であり、僕が若いときに越えられなかった壁”
以前、那須選手は、日本屈指のディフェンダー・中澤選手について、そう評しました
「越えるという解釈も難しいし、試合に勝ったから越えられるかといえば、クエスチョン。お世話になった人の前で、浦和レッズの一員として活躍できること、それが恩返しだし、ピッチで躍動するのが一番」
中澤選手の存在は大きなものですが、どちらがレッズサポーターの心をつかんでいるかといえば当然、那須選手です
今でこそ”両想い”ですが、先に浦和レッズの存在を意識したのは、那須選手なのかもしれません
なぜなら、かつてのホーム・日産スタジアムでの試合について、
「意識は変わらない。5回も移籍してるので(苦笑)」
とはいえ、
「日産スタジアムでFマリノスの一員として浦和と対戦するときは、『浦和のホームじゃないか!?』と錯覚するぐらい声援が大きい。そう感じていた」
と話す通りです
「今はそれが自分への声援となると、毎試合そうなんですけど、円陣の時も背中を押されてる」
そして、
「We Are REDS!が心に響く。本当に力をもらえている」
届いています、その声が
那須選手の闘争心はこれからさらに、燃えさかることでしょう
赤い魂の叫びを、聞けば聞くほどに
インタビューの詳細は、今夜7時(再放送は23時)からの「You’re The REDS」でお届けします
では