1月14日 始動

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どうもです

午前9時、浦和区の調神社で必勝祈願を行い、大原へ

スッキリとした青空が、今季始動への高揚感を助長します

午前10時50分、サポーターの見守るスタンドへ「こんにちは!」と礼儀正しく挨拶した天野コーチが、ピッチへ一番乗り

続いて、爽やかな笑顔と共に小島選手、その横には控え目な高木選手

ジェントルムードを醸し出すズラタン選手、鈴木選手、ロドリゴさんの3人が揃って

背筋をピンと伸ばした加賀選手→橋本前代表との談笑を終えて阿部選手「ツボさんには負けないようにしたい(笑)」→用具を持ちながらの斎藤選手&茂木選手→2人では持ちきれなかったかボール袋を抱えながら関根選手

にやけ気味の青木選手→軽快な足取りで宇賀神選手→独特なオーラの橋本選手→堂々胸を張って李選手→歩き方にもキレのある梅崎選手

横から見ると胸板がっちり岡本選手→全身がっちり岩舘選手→モソーっと(※内に闘志を秘めながら)永田選手→それを横目に平川選手→真剣な表情の武藤選手

忘れ物を取りに一端戻った槙野選手→石原選手もまた同様→「おはよう!」と挨拶は欠かさない土田コーチ→小走りだけでもメラメラ感たっぷりな那須選手→身軽なのも成長の証し?大谷選手

「ざいまーーーす!よろしくお願いしまーーす!!」と相変わらずの森脇選手

来た順にボールと戯れていき、次第にリフティングゲームへと移行します

2手に分かれ、一方は「マジカルバナナ!」(森脇選手)のルール有りでした

午前10時57分には、「おはよーございまーす!」サポーターへ深々とお辞儀をした監督がピッチへ

昨季最終日に握手した際、「ノー大丈夫」と寂しげに話していただけに心配でしたが、「オフに入ってからもなかなかショックから立ち直れなかったが時間が経過するに連れて、自分の頭の中を整理して、信念と共に新しい気持ちで次に向かっていくという目標が芽生え、今シーズン闘っていける力が蓄えられた」と晴れやかな表情だったので安心です

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そして午前11時、堀コーチの指笛を号令に全員一斉のジョギングで今季初練習がスタート!!
※興梠選手と柏木選手は別メニュー調整でした

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午前11時13分、じっくりとストレッチを行い、とりかごへ

「ヨイショー!オイショー!」と森脇選手がやたらとハイテンションで場を盛り立てます

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午前11時33分、「動きながら行こう!」(堀コーチ)

4人一組でのパス&ゴーを実施

加賀選手、石原選手、橋本選手、武藤選手が同じグループ、ズラタン選手は大谷選手&岡本選手&関根選手のユース出身組、高木選手は岩舘選手+茂木選手&斎藤選手の昇格組と組んでいました

流れとしてはゴールラインからゴールライン(付近)を往復する、縦への方向付け

茂木選手と斎藤選手は走っている状態の中であっても、正確かつ強さのあるインサイドキックを披露

ユースで良い練習を重ねたのでしょう

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午前11時40分、「ストレッチ入れるよ」(堀コーチ)

この小休止の際、監督から今季初指導が入りました

「相手のいるイメージ!しっかり考えながら走って!次誰がもらうのか!?3人目だよ。必ず考えながら、味方、ボール、位置取りを意識しよう!ボールのない選手がしっかり示すように、スピードは上げなくて良いから動きを止めないように!」

再開後も、頻繁に声をかけ、選手達へ集中力の維持を促します

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午前11時55分、今度は2人一組での基礎練習へ

ここでも、動きを止めずにタッチラインからタッチラインを往復

バックステップでのインステップボレーやクロスオーバーの動きを加えたダイレクトパス交換などを反復します

永田選手は平川選手とコンビを組んでいました

今年は坪井選手や関口選手といった”いじり役”がいない分、マイペース感が増した印象です

この頃、額に汗を滲ませた興梠選手がステップワークなどを終え、休憩のタイミングでメディア陣のもとへ歩み寄り、「動けてるでしょ?」と自信満々な様子で語る一幕も

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お昼の12時6分、給水タイム

このタイミングで選手達はスパイクからランシューへと履き替えます

そこからは、仕上げの素走り

各自が状態に見合ったペース設定でピッチを外周しましたが、昨年の”シャトランKING”関根選手は快調に飛ばします

そこへは、一昨年までシーズン前の走り込みで先頭を走る機会の多かった小島選手もピタリ

今年のシャトランは、どちらがトップになることでしょうか

移籍初年度はこの素走りで大苦戦(前年にCWC出場でオフが短かったため)、昨年はスパイクからカワイイ音が「キュッキュ」の森脇選手は今年、余裕の足取りでした

しかも、焼けてて黒い!!

今年はまたひと味違うのかもしれません

各選手、ばてることなく走り抜きました

それも何と、30分×2本の計1時間!!

午後1時17分、全員が車座を組んでのストレッチを行い、午後1時25分に練習は終了

2012年以降では始動日最長となる約2時間25分、みっちりと汗を流しました
(※参考までに2012年=約1時間15分、2013年=約1時間40分、2014年=約2時間)

今年はゲームを行わなかった分、少しは楽?いやいや!その分、これからもっと負荷がかかるはずです

また、新加入選手が自然体で練習に取り組めていたところに、このチームの”溶け込みやすい”雰囲気の良さを感じました

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さて、初日の練習後は誰にインタビューするか…

ここ数年は2人の”山田”と決めていました

「俺が浦和の山田となるように」(2014始動日、直輝選手)その言葉通りになることは、今でもあきらめていません

今年はどの選手に聞かせていただくか、心の中では今週まで決まらず

ところが、きのうの新加入選手記者会見でピンと来ました

仙台から加入の武藤選手です

言葉、姿勢共に、とても清々しい印象を受けたのです

《もしかしたら、出場機会にこだわった場合、もっと良い環境があったのでは》

その疑問をストレートにぶつけたところ、

「仙台だったり他のチームもオファーを出してくれていて、多分どっちを選んでも浦和よりは出場機会が多かったかなとは、まぁ、客観的に見てもそう思うんですけど、それでもやっぱり僕の中では、サッカー選手である以上、上を目指したいっていう思いがあって、浦和から話をいただいた時に『こんな大きなチャンスはないな』って感じたので、結構悩んだんですけど、最後やっぱり上でチャレンジしたいっていう、短いサッカー人生なのでこういうチャンスを逃したくないなっという気持ちで浦和レッズを選びました」

という答えが返ってきました

決して短くはないプロ選手人生…、そこでそのような思いを持って浦和レッズを新天地に選んだ志しに感謝します

ありがとう!

シーズンが終わる頃には、もっともっと、特大の「ありがとう」を伝えられるように願います

そんな、11ヶ月後の歓喜へ向けて

2015年の浦和レッズが始動しました

今夜7時(再放送は23時)からの「You’re The REDS」では、
始動初日のレッズをたっぷりとお伝えします

・阿部選手、槙野選手、石原選手の意気込み

・練習後に行われた監督会見(※約54分に及んだため、きょうはその一部を)

・武藤選手インタビュー
→大学の先輩、宇賀神選手とのお話

まだまだ色々と紹介したかったのですが、生放送の時間が迫ってきたので、続きは番組の中で!

お楽しみに!!

では

1月11日 始動を前に

どうもです

浦和レッズを通じて、より一層の幸せを共感できますように

今シーズンもよろしくお願いします

さて、13日の新加入選手記者会見や新ユニホーム発表、14日の初練習、16日には宮崎での第一次トレーニングキャンプ…

チームは今週から本格的に2015シーズンモードへと突入しますが、ホームタウンにおける交流については一足先にスタートしています

きのうは浦和駒場で『JAライススポーツセミナー』、きょうは埼スタで『埼玉県青少年夢のかけはし事業』が、それぞれ”我が家”において開催されました

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Jリーグ元年に生まれ、駒場の近所で育ち、今年再び赤いユニホームを身に纏う岡本選手は、きのうのイベントで聖地に凱旋

「すごい楽しくできた。子供たちの憧れになるように頑張る(笑)」

親近感たっぷりの笑顔を見せると共に、決意を語ります

「本当に戻って来られて幸せだし、このクラブでもう1回チャレンジしたいと思ったので、今年こそ、個人としてもチームとしても結果を残せるようにやっていきたい」

レッズからの復帰オファーは、予想外とのこと

「そう言ってもらえるとは思っていなかったので本当に嬉しかったし、やっぱり自分を育ててくれたクラブだから、恩返ししたいなとは思った」

離れている間も当然、故郷のニュースチェックは欠かさず

「何て言うんですかね…優勝争いの難しさというか、そういうプレッシャーは、外にいながらも『あるんだろうな』と感じたし、最後の方は難しかったなとは思う」

長崎では1年半の歳月を過ごしました

「本当にいろんな経験をさせてもらったし、試合に出たのはもちろん、プレースキッカーもやったり、ゲームキャプテンもやったりとか(笑)、いろんな面で新鮮なことを経験させてもらったと思う。セットプレーではあまり良いボールを蹴られなかったと思うけど(苦笑)」

これまで、先輩達がレンタル復帰後に苦戦していることは、重々承知

「そうですね。本当に難しいとは思いますし、でも、この1年半やってきたことを信じてやっていければいいなと思う」

まずは勝利に貢献し、快心の「ただいま!」を

「試合に出たり、試合に絡めるようなプレーをしてきたいと思うし、最初から自分らしさを出していきたい」

レッズユース黄金期、1年生の時点でレギュラーをつかんでいた武闘派ディフェンダー

逞しいけどやや童顔、そんな印象は武者修行前とあまり変わりませんが、果たしてどのような成長を遂げたのか

大丈夫です

本人と同じく、こちらも信じています

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移籍2年目の青木選手は、2日連続のイベント参加でした

「子ども達と触れあえて楽しくできた。みんな、うまい人ばかりでしたよね・・・ビックリした」

――良い感じにシーズンインできそうな感触をつかめましたか?

「そうですね、ボールはまだまだすごい蹴っているわけではないけど、体はとりあえず作ってという感じなんで…キャンプで…はい」

低反発マット風な受け答えは、今年も健在

その空気感が子供たちの心をつかんだか、インタビュー中にもサインを求める列が伸びていきます

「もうちょっと待っててね…」

やわらかい口調に、少年少女も癒されている様子でした

――きょうは「夢の懸け橋」というテーマでしたが、子どもの頃に抱くべき”夢”についてはどう捉えていますか?

「色々とみんな持っていると思うので、それに向かって努力したりしていければとは思う」

――青木選手、小さい頃はどうでしたか?

「やっぱ、サッカー選手になりたいというのはずっと思っていましたね」

――その頃からもう既に?

「はい、もう、ずっとそれは思ってた」

――努力を重ね…

「そうですね(笑)はい、多分…(笑)」

――そしてまた、これからも色々な夢や目標があると思います。2015シーズンもそれらを一個一個叶える1年になればと思いますが?

「しっかり試合に出て、優勝できるように、チームの力になりたいなと思いますね!」

――そういう意味ではきのう、青春時代を過ごした母校から良い刺激を受けたと思いますが?(※きのうのイベント後には前橋育英高校を応援すべく、埼スタへ直行しました)

「そうですね!決勝に行っているんで、そういう、昨シーズン僕らも、そういう舞台とはちょっと違いますけど、似てる戦いをしたのかなと、そういうスレスレの。そこを僕らも見習って、まだ母校は決勝ですけど、今年こそは優勝したいなと思う」

――試合中はスタンドでメガホン持って!って感じだったんですか(笑)!?

「いや、全くやってない!(笑)静かに見てた。ネックウォーマーをこうやって…顔を隠して…」

――でも、青木選手を見かけたっていう目撃談を聞きました

「本当すか? そんなにわかんなかったんですけど、僕は」

――あと、母校関連ですと、後輩が一人、またレッズでチームメイトになります

「そんなに…直接関わったことないし、そんなに話をしたこと無いんで、これからコミュニケーションを取りたい(笑)」

――青木選手らしい!

「本当すか?かぶっていないんで」

――高めあって…

「お互い頑張っていければなって思う」

――今年も共に闘っていくサポーターへ一言お願いします

「僕はまだ1年しかいないけど、みんな言っているとは思うけど、もうこれで最後の『今年こそは優勝』ってしたいですね!」

―――言葉が力強いです!昨年の”ほんわか”から進化を?

「変わらないです!そこは!(笑)」

―――ただ、結果は違う?

「そうですね!はい」

決意表明後は再び、子供たちの”お願い事”に、丁寧に応じていました

春になれば彼らはきっと、埼スタのメインピッチで躍動する背番号16に目を輝かすことでしょう

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そういった”希望”と接する”夢、憧れ”の存在達もまた、実に良い表情をしていました

2015シーズンの飛躍を前に、ピッチで闘う戦士達は、未来を担う原石から力を与えられています

あすもまた、とある所における交流へ取材に行く予定です

岡本選手、青木選手のインタビューは、今週の「You’re The REDS」でお届けします

お楽しみに

では

12月31日 大晦日 このあとは豪華出演者で特番を実施

どうもです

今シーズンもおーはら日記を沢山の方に読んでいただけたことを心より感謝しております

ありがとうございました

私と、あなたと、みんなと、俺たちと・・・

浦和レッズとは何なのか、今年は改めて色々と考え直す機会になったのではないでしょうか

また、喜怒哀楽もハッキリと表れた印象です


→レッズレディース優勝


→今まで有耶無耶にされていた”関係”に亀裂が走り、そこから一気にマグマが噴出


→二度と起こしてはならない、3月の出来事


→チームは昨年を上回る成績で優勝を争い、その中で”笑う守護神”西川選手は何度も「楽しむ」ことを強調。この言葉はチームにとっての大切なキーワードになりました

浦和レッズが向き合うべき事柄に直面できたことは、必ず未来へつながるはずです

そんな2014年のラストは、
“浦和レッズを語り合おう”
大晦日、REDS WAVEはサッカージャーナリストの熱いトークを浦和の街、そして全世界に響かせます!!

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     「You’re The REDS 大晦日」
     …12月31日(水)19:00~20:55

出演 吉沢康一
西部謙司(サッカージャーナリスト)
椛沢佑一(浦和フットボール通信編集長)

協賛: 有限会社ジェイ・ハート 仲銀居酒屋つるてんてん

出演者、リスナーの皆様それぞれの見解をもとに今シーズンの浦和レッズを振り返ります。

・番組へのメッセージはこちらへ!
※抽選で、坪井選手のサインなど素敵なプレゼントも用意しています。

・放送エリア以外の方にもサイマルラジオ・iPhoneでお楽しみいただけます!!
また、Ustreamでの配信もあります

では、良いお年をお迎えください

12月24日 今宵、矢野喬子さんがスタジオに来ます

どうもです

クリスマスイヴの今宵は、レッズレディースの前キャプテンで現在はサッカー指導や解説など多方面でご活躍の矢野喬子さんをスタジオにお招きします

水曜日パーソナリティー・木原梢さんとのReds-L OGのスペシャルトークをぜひ

そして、この機会に伝えたい矢野さんへのメッセージや質問など、大歓迎です

こちらへどうぞ!

19時スタート 「You’re The REDS」

では、素敵な夜を過ごしましょう

12月7日 「髪?伸ばすタイミングもないんで(笑)」

どうもです

最終戦から一夜明けたきょう、チームは大原で午前10時からミーティングを行い、今シーズンの活動を終了しました

監督からは、

「悔しい結果ではあるけども、サッカー人生は続いていく」

といった話があったそうです

その指揮官は大原を後にする際、報道陣1人1人と握手

こちらが手を握られた時には、監督の口癖である「大丈夫!」と声をかけると、「ノーダイジョーブ・・・」

笑顔ではありましたが、どこか寂しげな表情でした

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さあ、誰でしょう!?ヒントは”きんとうん”

選手達が足早、マイペース、あるいは名残惜しそうに荷物整理をする光景は、毎年のこと

そういった中、多くの選手に色紙へサインをいただきました

それはもちろん、リスナーの方へのプレゼント用です

詳細は後日、「You’re The REDS」内で発表しますので、お楽しみに

少しだけ先行告知をすると、森脇選手にはサインにプラスしてパイナップル&好きな漫画キャラクターのイラストを描いていただきました

また、岩舘選手と関根選手には、仲良く同じ色紙に書いてもらっています

「俺、直君のサインも書けるんすよ~(ニヤリ)」と関根選手から言われましたが・・・

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さて、車とロッカールームを何度も往復し、その度に注目を集めていたのはやはり、坪井選手

きょうで大原ともしばらくのお別れです

この日集まったサポーターへのサインや記念撮影に応じ、いよいよ出発の時が来ました

いつものように、「時間がないんで!ご飯食べたいからコンビニに行かないといけない!森脇!しっかりしろ!!」と逃げる素振りを見せましたが、さすがに今回ばかりはそうもいきません

――お疲れ様です!

「まあ、ロッカーもきれいになって、いよいよ終わりなんだなっていう実感というか。今まで、ここに来て、着替えて、練習して、シャワーを浴びて、帰る、っていうのが自分の中での日常だったので、今こうやって片付けて、それが終わるんだなっていうことを改めて感じられた。これでまた新たなスタートを切れるんだなと思っている」

――坪井選手にとって、大原とは?

「普通なんです。普通に来て、騒いで、他愛もない話をして帰るっていうのが終わってしまうので、寂しさもあるけど。きのうもセレモニーで言ったように、チームが悔しい思いをしてまた強くなることを願っているように、自分自身もこの悔しい、寂しい思いをまた次への力に変えられると信じてやっていきたい」

実に清々しい表情です

――レッズでプレーし続ける選手には伝えたいことは?

「ここ数年ずっと悔しい思い、苦しい思いが多かったと思うけど、それは決して無駄なことではないと思うので、それを乗り越えた時の達成感というものは、特にレッズのサポーターとそれを感じることができれば、そんなに幸せなことはないと思う。僕はそれを幸いにも経験することができたので、今いる若い選手、僕と同じぐらいの年齢で続けていく選手、そういった思いをさらにしていってほしいと思う」

ずっと気になっていたことも確認しました

森脇選手と横一線のレギュラー争いをしていた2013年の開幕前、大原での練習である選手と交錯してしまい、負傷(※どちらかに過失のあるようなプレーではなく、あくまで接触事故のようなもの)

「あれが…」の続きを言わずもがな、坪井選手は笑いを浮かべながらしばらくの間、真っ直ぐな視線でこちらをじっと見つめ、こう言いました

「うん。まあまあそれも、僕の人生らしいんじゃないですか?」

・・

坪井選手にこの話を聞く前には、もう1人の当事者にも振り返ってもらっています

「そうですね。練習でケガをすることが一番不運ですから。まぁ、自分、練習で誰もケガさせたくないっていうのがあるし、もちろん激しいところはいかないといけないだろうけど、それは試合で行ければ良いもので練習で行くものではないと自分では考えているので、なるべく味方をケガさせたくないので、そういうのはちょっと…ケガさせたことに対してちょっと申し訳なさがあったので、そういうのも全部ひっくるめて…だと」

今でも忘れずに語れる、優しい男

顔をゆがめる坪井選手を心配し、クラブハウスへ引き上げる最中も練習そっちのけで謝り続けていたのが、興梠選手です(※もう一度断っておきますが、どちらも悪くありません)

「すいません」と「大丈夫だよ」、言葉のワンツーは繰り返され、2人の良き人間性とスポーツマンシップを身に染みて実感できた一幕でもありました

来季は、敵同士として相まみえます

「スピード対決?そうですね!そういう選手とね、敵チームになるけど、その時にはケガさせるつもりくらいで行くけどね(笑)」

と笑う、赤きストライカー

それを受け、快足ディフェンダーも引きません

「僕もだいぶ歳を取っているので、できればそうなる前に潰したい!(笑)」

別れの寂しさの半面、新たな楽しみもできました

そして、坪井選手がきのう、場内一周を終えてピッチをあとにする際、最後に左胸のエンブレムを強く握りしめていた姿が目に焼きついています

「僕の中ではこのエンブレムは特別なものだったし、歳を取ってからはそう簡単に触れるものではないと思っていたので、ああやって”特別なことがない限りは”という思いがあったので、最後にサポーターのみなさんへの感謝とこれからも走り続けていくという意思を込めてやらせてもらった」

2003年のナビスコ決勝でも流血した坪井選手が後半のピッチで自分の意識を確かめるかのごとく、同じようにエンブレムを強く握っていただけに、この仕草は忘れられません

「サポーターを含め、特別な雰囲気、特別なプレッシャーがあるチームだと思うので、やっていく選手はそれを背負ってやっていかないといけないと思う。それが重荷になるようでは浦和レッズとしてピッチに立つ資格はないと思うので、サポーターの思いも背負ってやっていってほしい」

ハッキリとした口調でした

言葉の重みが違います

”背負っていく”浦和レッズの大黒柱であり、親友の阿部選手はこのように心境を語りました

「毎年、そういう時期が来る中で、何とかこう、もちろん勝って送り出したかったっていうのがありますし、やっぱりアウォーズでみんなで出られるのっていうのは優勝したしかないと思うので。何とか達成して、お世話になって、チームに長く貢献してきた選手をしっかり送り出したかったっていうのがありますけど。まぁ、それもね、残念ながらできなかったんで、残念には思いますけど。まぁ、引退するわけではないんで、あのスピードだったり、強さだったり、内に秘めたもってのは消えているわけではないし、まだまだ続くと思うので。やっぱりそういうのを引き継いで、しっかり…来季に向けてしっかりやっていかないといけないなと思う」

――坪井さんの”心”というものが阿部選手にも…

「そうですね。あれだけ長くレッズにいましたし、あまり言葉を発するタイプではないけど、まぁ、気になったことは言ってくれる、そういった先輩だったので、その分もしっかり頑張っていきたいなと思う」

来季以降、浦和レッズはどんな道を歩むのか、そしていつの日か

――山田暢久さんや堀之内さんも、坪井選手がレッズに戻ってくるのを「当たり前」のように思ってましたが?

「ホントですか?(ニッコリ)それは自分がどこまで現役を続けられるか、それが終わった時にまた考えたいと思うし、それが終わった時にレッズから『来なくていいよ』と言われたらそれまでだから(笑)」

変わらずに、いつまでも素晴らしいプレーを魅せ続けて欲しいですが、、、

――髪型を変える予定は?

「伸ばすタイミングもないんで(笑)知らないですからね、みんな。僕がチャラついていた頃を(笑)」

――2004年のリハビリ中に茶髪にしましたよね?

「そう!それは誰も知らない」

――写真は見ました

「ありました!?生で見てるのは野崎さん(アスレティックトレーナー)ぐらいだと思う(笑)」

髪は伸ばさずとも、選手としてのキャリアは伸ばし続け、走り続けてもらいましょう

「浦和レッズ、最後のサインだよ!」は、リスナーの方へ抽選でプレゼントします

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――お疲れ様でした!

「お疲れ様でした!」

これは、しばしの別れに際した挨拶

ありがとうございました!また会いましょう

坪井選手、You’re The REDS! 君に幸せあれ!!

インタビューは、あす以降の番組内でお届けします

その他、午後に行われた大納会やその他イベントの模様、各選手のシーズン振り返りインタビューなど、オフに入っても熱い情報をたっぷりとお届けしますので、これからよろしくお願いします

では

12月5日 「勝たなきゃ何も始まらない」

どうもです

午後3時、西日さし込む大原で今年最後の練習が始まりました

午後3時5分、監督はサポーターへ、「コーンニチハー!」

午後3時27分、和気あいあいムードでの鳥かごを終えると、パス&コントロールへと移ります

午後3時37分からは、11対11でのゲーム形式へ

互いに譲らず、緊張感あるムードの中、ラストゴールが決まらないまま午後4時9分、練習は終了

ドラマを締めくくるゴールはきっとあす、私たちの赤い魂によって生まれるのでしょう

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◆李選手

「しっかり勝ってから結果を待ちたいですね。引き分けとかじゃなくて、ホーム最終戦だから”勝ち点3を取ってから”っていうのは思う」

――得失点差考えれば、今年、李選手は6点ですよね。ひとまず4点取って2ケタの大台に乗せましょうか?

「いやぁ、可能性はゼロではないと思うんで、そこはね。狙っていきますね」

――ひとり1点くらいノルマで行けば、全然そういう意味では自力なのかなって感じもしますが?

「まぁ、それを考えたら、攻撃のリズムとかが崩れてしまうので、トータル90分で勝つというところをしっかりやっていけば何か起こると思う。今のガンバに勝つのは浦和か徳島しかないと思っているので。逆に徳島がガンバにあたってくれて嬉しいなと言う気持ちはある」

――まずは勝っておかないと…

「そうですね、勝たなきゃ何も始まらないんでね!」

――鳥栖戦の李選手は、今までで一番良いできだったのではないかなと…

「鳥栖もガンバも良かったし、やっと身体がしっくり来たって感じがする」

――ガンバ、鳥栖、一段上、じゃぁ、次の名古屋はさらに?

「そうですね!まぁ、ゴール取れていないんで、この前PK取りましたけど、やっぱりゴールをしっかり取ってから締めたいすね!」

――鹿島戦のあと、「ヒリヒリするような優勝争いを」と言ってて、今また続いて最終節を迎えられるわけで、その喜びというか…

「もう嬉しい!この大観衆の中でサッカーできるっていうのが、やっぱり浦和レッズしかないんでね、日本で言うと。本当に、こんなに6万人弱はいるスタジアムでサポーターと勝利を分かち合えればね、喜びを」

――闘莉王選手…

「トゥーさん?怖くないですけど(笑)俺、いつもバチバチやっているんでね、関係ない(笑)」

◆槙野選手

――2年前、最終節名古屋戦では、もの凄いフリーキック決まりました

「状況は違うけど、あの時はACLをつかむために、他力だったけどもしっかり勝って3位になった。今回はまた他力だけど、ACLではなく優勝というとこなんで、2年前と同じような、スタジアムで抱き合ってうれし涙を流せるような、光景というものを今年もみんなで創り上げればいいかなと思っている」

――槙野選手の頭の中にはいいイメージしかないと…

「そうですね、この際、プレッシャーというのもありませんし、もう今年やって来たことを思う存分出すことといつも通り自分達がモットーにしている楽しいサッカーというものを最後のこの1試合で出すことによって結果とそういう時間というのがね僕たちにとって傾いてくるかと思う。誰1人諦めていませんし、やっている僕たちもそうですけど、サポーターの皆さんも信じているので。2年前の再現ではないですけど、勝ったあとにはみんなで喜ぶすがたを出せれば良いかなと思う」

――本当に今年、サポーターと選手お互い助け合いながらここまできて、最終節に優勝の可能性を残して…であした楽しめるわけですけど…

「何人もの選手が色々な場所で『波のない1年にしたいな』って言っているので、そういう意味では継続して、上位で戦い続けたい結果というのを最後のところで、最後の1節で2位とか3位ではなくて、やってきたこと全てをやってきたことによって、順位がやってきた自信とか、間違いでなかったという証明になるので。口で言うのは簡単。グラウンドで表現することと、それが結果に付いてくれればと思う」

◆坪井選手

――坪井さん、意気込みを!

「意気込み?何の意気込みですか?」

――あしたの…

「あした? あした、やりますよ!みんながね!!」

――どうでした? 大原できょう…

「楽しかった!以上!きょうのコラムでした!」

最後に笑うのは、私たち浦和レッズです

そのための舞台が、あすの埼スタ

We Are REDS!

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★浦和レッズ戦を実況生中継!

埼玉スタジアム2○○2で行われる、「Jリーグ第34節・浦和レッズ対名古屋グランパス」の模様を実況生中継します。

RED A Live 2014
「浦和レッズ 対 名古屋グランパス」
…12月6日(土)15:15〜17:55(延長の場合あり)
Come On! REDS…14:00〜14:55
REDS After The Match…19:00〜20:55(予定)

・応援メッセージはこちらへ!
・放送エリア以外でもサイマルラジオ(PC・スマートフォンなど)でお楽しみいただけます!!

・これに伴い、当日は番組編成を以下のように変更します。
13:00〜13:55 AKANEのCatch The Music(短縮)
14:00〜14:55 Come On! REDS
15:15〜17:55 RED A Live 2014(延長の場合あり)
19:00〜20:55 REDS After The Match(予定)
21:00〜21:55 王様の耳はロバの耳(再放送・予定)

思いよ届け!いや、届かせましょう!!

では

12月4日 「このあいだギリギリで追いつかれて2位になったということが信じられないほどみんなモチベーションが高い」&「ああいうピリピリした雰囲気の中でやれるのも何回かしかない」

どうもです

最終決戦まであと2日

ミーティングを経て、曇り空の大原でのトレーニングは午前10時45分頃から始まりました

ウォームアップを終えた午前11時20分頃からは、11対11でのハーフコートゲームへ

球際厳しく、ハードワークを欠かさず、規律を守ってゴールを目指す

選手それぞれキビキビとした動きを見せていました

午前11時50分、阿部選手の豪快な右足弾がネットを揺らし、ラストゴール

「ブラヴォー!」(監督)

「ッシャ―――無失点!」(西川選手)

アップ中などは和やか、ゲームになれば引き締まったムードでした

それは、精神的支柱・平川選手の意気込みからも伝わります

「名古屋に最後、ホームで勝利する。それだけに集中して今週はやっているし、非常に良いトレーニングができているので、土曜日の試合が待ち遠しい。このあいだギリギリで追いつかれて2位になったということが信じられないほどみんなモチベーションが高いし、非常に良いトレーニングができているし、名古屋に勝ってガンバの結果を楽しみに待ちたい。そのために名古屋にきっちり勝てるように集中したい」

――ミハイロ ペトロビッチ監督が就任してからは初めて、最終節まで優勝争いできていることついてはどう感じますか?

「自分たちがここ3年間やってきたものが証明されているし、勝ち点だけ見ても3年目で徐々に積み上げて来られている。そういった部分に自信を持って最終戦も臨みたいと思う」

――名古屋の印象について

「速い選手、高い選手、技術がある選手、良い選手が揃っているから非常に危険なチームではあるけど、そこを超えて勝利するのは十分可能なチームだと思っているので、自信を持って名古屋も超えていけるように試合も楽しみたい」

――闘莉王選手の存在

「ゴール前に立ちはだかる存在を自分たちがどう崩していくか。ストロングポイントもあればウィークポイントもあるので、うまく相手の良さを消して自分たちの良さを出して、得点して勝利できるようにしたい」

――10月に武蔵浦和で会った時はどんなお話を?

「『お互い頑張ろう』ということと、レッズは上位にいたから『優勝目指して頑張ってくれ』と声を掛けてくれた。試合になればともに敵としてやらないといけないので、きっちり浦和が勝利できるように全力を尽くしたい」

――坪井ともしばしのお別れになってしまいますが?

「いろいろ考えるといろいろ思い出すけど、とにかく明日、練習して、試合に集中して、終わった時にツボと一緒に喜べるように頑張りたい」

――サポーターへ

「今年はいろいろあった中で、それでも変わらずにサポートしていただいて、本当に感謝している。とにかく最終戦、今年1番の試合をして勝利するということに集中して頑張りたいので、最終戦もサポート、応援をよろしくお願いします」

今年1番の試合…

さすがは平川選手、目指すべきは正しくそれです!

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練習後、新人の関根選手が用具片付けをしている光景を見るのも、あと1回となりました

「そうですね(笑)『今年が終わるんだな』という感じがする」

――あと1試合になりましたが?

「今シーズンが始まる前は試合に出られるかという不安もあったし、このような形で出られると思っていなかったので、充実したシーズンだったなと思う。こういう(優勝を争う)状況の中で試合ができるのは幸せなことだし、ああいうピリピリした雰囲気の中でやれるのも何回かしかないと思うので、そういう状況でグラウンドの中でやれたのは自分にとっても良い経験になったし、これからにつなげていけることだと思う。ユースの時はテレビを見ていたし、こっちは何対何だとか言いながら見ていたけど、今は他の試合というよりは自分たちの試合だけを意識してやっているので、そこは前と違うところだと思う」

――段々と研究されてきた中、第31節のFマリノス戦の得点シーンで見せた”タテだけじゃない動き”によってもうワンランク、レベルアップしたかと思いますが?

「そうですね。試合でその時の役割があると思うし、その中で自分が求められるのは決まっていることなので、鳥栖戦なんかは1−0で勝っている難しい状況だったけど、その中で守備のところだったり、初めての頃よりは頑張ってやれていると自分では思う。中に切り込んで行くことに関してはもっとやっていかないといけないと思うし、それだけでなく縦に仕掛けられる選手が一番怖さがで出てくると思うので、両方続けてやっていきたい」

――明るく人懐っこいキャラクターも定着しました

「自分でどういうキャラクターなのかはわからないけど、チームでは段々良い感じのキャラで行けていると思う(笑)」

――名古屋戦に向けて

「この全員でやれる最後の試合だし、今年最後というのもあるので、みんなで笑って終われるように、あと何日かしかないけど、良い準備をして試合に向けて頑張っていきたい」

――関根選手がボールを持ったらスタンドが湧くという、新たな楽しみが今年は生まれました

「自分もサポーターの人たちの声援で勇気をもらっているし、ああいう応援があるからああいうプレーができると思う。やっていて気持ち良い雰囲気を作ってくれているのはサポーターなので、本当に感謝したい。最後の試合なので見ている人に楽しんでもらえるようなプレーをしたいし、自分が楽しくプレーできれば見ている人にも楽しんでもらえると思うので、そこを意識して、最後は笑って終われるように頑張りたい」

持ってる男が、どのようにルーキーイヤーを締めるのか

「ギリギリ」(平川選手)と「ピリピリ」(関根選手)、そんな今って、最高に面白いじゃないですか!

最年長と最年少、平川選手と関根選手のインタビューは、今夜7時(再放送は23時)からの「You’re The REDS」でお届けします

では

12月3日 「僕自身は100%いけると思っている」&「まずは自分らが何かを起こさないといけないと思うし、そしたら何かが生まれるかもしれない」

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どうもです

最終決戦まであと3日

雲ひとつない青空、カラッと澄んだ空気の大原で、練習は午前10時から始まりました

ウォームアップを終えた午前10時45分頃からは、11対11でのゲーム形式へ

プレーエリアは、ハーフコートよりやや広めでした

「奪ったあとは、運ぶか縦に入れるか!」

と監督

選手達へ的確な判断を促します

その後も、

「ゆっくりー」、「アップアップ!ラインコントロール!」、「動かして動かして!ドンドン動かそう!」、「ダイレクトで回らないのは、サポートが遅いからだよ!」

給水のタイミングには改めて、

「奪ったらタテ!」

監督が就任してから一貫して選手へ伝えていることを今一度強調していた印象です

優勝へは得失点差も関わることもあってか、レギュラー組の1トップ2シャドーがいつも以上にゴールを重ねます

ラストゴールもまた、李選手、梅崎選手とつながり、最後は柏木選手が左足で蹴りこんだ形でした

監督は最後に選手達を集め、約5分間の青空ミーティングが行われることに

そこでは、「しっかり動いていこう。そうすることができれば、レッズらしい楽しいサッカーが出せる」といったニュアンスの声がかかり、練習は午前11時30分頃に終了

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どの選手もとにかく前を向いています

少なくとも、きょうマイクを向けさせていただいた2人からは、”力”が漲っていました

森脇選手は、このように語ります

「僕自身は100%いけると思っているし、そういうものを手にするためにはホームでしっかり勝たなくちゃいけない。自分たちのチームがどうあるべきか、どう戦うべきかに一番興味を持ってやりたい。しっかり勝つことによって可能性は大いに広がると思っているので、僕自身も順位は逆転されたけど全く諦める必要はないと思っているので、ホームでしっかり勝って終わりたいと思う」

――フィールドプレーヤーが1点ずつ取って、10対0ぐらいで勝てば?

「問題ないと思っているし、先に点を取る、相手に先に得点を与えると苦しくなるので、こっちが先に得点することによって可能性が広がると思っている。それぐらい強い気持ちを負ってピッチに入りたいなと。この逆境は自分たちで招いた結果なので、その結果を自分たちで変えていきたいなと思っている。最初の笛が鳴ったところから死ぬ気の覚悟でぶつかっていきたいと思う」

――ペトロヴィッチ監督体制で初めて最終節まで優勝の可能性を残して戦えることについては?

「喜びもあるけど、やっぱり後半戦が始まってずっと首位で来て最後の最後で逆転された悔しさはどの選手も持っていると思う。やっぱりもう1回、逆転する。その強い気持ちを最後はホームの埼スタのピッチで表現したいと捉えている。ここ数試合、悔しい思いをしているので、最後は爆発しないといけないと思っているし、この間の山形vs磐田のプレーオフを見ていたけど、最後の1分、10秒、0.何秒まで諦めちゃいけないなと。最後の最後まで何が起こるかわからないと思っているので、最初の笛が鳴ったところから最後の笛が鳴り終わるまで、パワーを振り絞って戦いたい」

――ポジティブな考えにサポーターも勇気づけられはず

「もう僕らはいつもサポーターから勇気づけられているので、何回も言っているけど、やっぱりいろいろ受けた恩はピッチで返さなくちゃいけないものだと思っている。サポーターも誰一人諦めていないと思っているので、必ず大逆転の奇跡を起こしたいなと思っている」

――ピッチに立ちたくても立てない選手もいますし…

「そういうものを背負って戦わないといけないけど、けがした選手に限らず、今シーズン多く試合に絡めなかった選手もたくさんいる中で、どの選手も試合に出たい思いで毎回トレーニングをやっていると思うので、その代表としてピッチに立った11人は恥じないプレーをしないといけない。最後まで諦めないプレーを見せつけないといけないと思っている。さっきも言ったように、死ぬ気の覚悟で全力でやりたい」

――サポーターへ一言、お願いします!

「最後にもう1回、一丸になってレッズファミリーで奇跡を起こしたいなと。その力をサポーターのみなさんにまた貸してもらいたいなと。笛が鳴ったところから全力で頑張りたいと思います。やってやりましょう!!」

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ここ数日、練習後のピッチでは、梅崎選手が居残りで堀コーチと共にセンタリングシュートを反復している光景を目にします

「ヘディングは得意ではないし、むしろ下手くそなので(苦笑)練習を積んでいくしかないと思う。ちょっとずつ当たるようにはなってきているし、クロスに対して顔は出せているので、そこでひとつ仕事ができるようになれば選手としてのステップアップでもあると思うし、このチームの手助けにもなると思うので、練習して試合で発揮できればいいけど」

――浦和に加入して初めて、最終節に優勝の可能性を残して戦えますが?

「他力にはなったけど、可能性はゼロじゃないし、可能性がある限りは走り、戦い続けないといけないし、ホーム最終戦なので、最後にみんなで笑って締められるように全力を出し切りたい。勝てば可能性は出てくるし、そういう素晴らしいシチュエーション、環境でできるのは選手として幸せ。最後は自分を出し切りたい。自分を表現して、それがチームの力になると思うし。最近は出しきれていない部分があったので。それだけ」

――ここ数試合、チームで最も動きがキレているのは梅崎選手だと思いますが、ご自身はどう感じますか?

「動きの感触自体は凄く良い。体もキレていると思うし、動けている。ただ、自分の得意なプレーとか仕掛けにつながっているかといえばそうでもないと思うので、そこをチームプレーの中でどう出すかは大きな課題というか、もどかしさというかが凄くあるので、そういう部分を最後に見せたい」

――欲を言えば、つぎは大量得点が求められますが、名古屋戦でいうと2008年に凄いボレーを決めているのが印象的です

「ナビスコ杯だったけど、良いボレーだったと思うし、ああいうプレーを見せることでお客さんも興奮できると思うし、自分自身も興奮できる」

――梅崎選手が良いプレーをした時に沸き起こるチャントがスタジアムを包むグルーブ感、あれはレッズの中でも特別なものかと思いますが?

「そういう環境をみんなで作っていきたい。奇跡かどうかわからないけど、まずは自分らが何かを起こさないといけないと思うし、そしたら何かが生まれるかもしれないので、それだけを目指して全力で戦って、出しきって、みんなで一体感を作っていきたい」

――サポーターへ

「どんな時も僕たちを後押ししてくれたし、感謝の気持ちしかない。最後に良いものを、エキサイティングなものを見せて、なおかつ後から結果がついてきたら最高だけど、それを残せるのはピッチに立つ僕たちなので、精一杯頑張ります!」

2人の意気込み、いかがでしょうか?

ドラマはまだ結末を迎えていません

ここから先は、浦和レッズ次第でいくらでも動かせるはずです

森脇選手と梅崎選手のインタビューは、今夜7時(再放送は23時)からの「You’re The REDS」でお届けします

では、西が丘へ行ってきます

12月2日 「父親じゃないんですけどね」

どうもです

清々しい晴れ模様の大原で、練習は午前10時からスタート

まずは、人工芝ピッチでの体幹トレーニングで身体を起こします

その後は天然芝ピッチへ移動し、フィールドプレーヤーはパス&コントロール、GK陣は専用メニューをこなすなどして、練習は午前11時15分頃に終了しました

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57回

それが何の数字か・・・

野崎アスレティックトレーナーによるオフ明け恒例の通称”ザキトレ”が今シーズン、キャンプを含めて行われた回数です

きょうが今年最後ということで、練習後には選手はもちろん、監督やコーチングスタッフなどから大きな拍手が起きました

「すごい、選手のことを思ってくれていますし、最後で何人か出てしまいましたけど、1年を通して大きなけが人が少なかったのも、少人数の選手体制でできたのも、野崎さんのおかげかなと思う」

濱田選手はそのように感謝の気持ちを口にします

――毎回、背の話をしていますけど、また背筋がピンと伸びたいうか…

「いや、変わってないです(苦笑)」

――いや、久々に近くでお話すると、その度に何か、逞しくなっているような気がしますけど…

「いやいや、全然変わってないです!(笑)」

――今シーズンですけど、精神的にも逞しくなったかと思います。まだ終わってはいませんが、ご自身はどんな風に今シーズンを振り返りますか?

「そうですね。試合にはそんなに出られなかったけど、でも考え方は変わったと自分ではかなり思うので、自分の置かれている状況で何をしなければいけないのか。短期的な目標、目の前の目標に向かって何をすれば良いのか、というのもあるし、それ以上に長期的にみて、この『状況で何をしなきゃいけないのか』とか、そういう色んな面での色んな観点からの考え方を持てるようになった。自分が何をやらなければいけないかとか、周りとは関係なく、関係ある時もあるけど、”自分を持つ”というかやらなければならないことを取り組むとか、そういうところの考え方とかは整理されているかなという感じはしますけど」

――今年、そのあたりで重要視したものは?

「体幹トレーニングですかね」

――やっぱり!背筋がピーンというのは…

「間違っていない、のかもしれませんね。そう言われてみれば!(笑)」

――気持ちの面ではどうでした?

「気持ちの面では、最後の方、チャンスが無くて難しいときもあったけど、腐らずというか、しっかり受け止めるところは受け止めて、何が足りないかとか。今もそうだけど、考えながらやっていくつもりだし、逆に足りないものだけじゃなくて、自分が監督に使ってもらえるように、足りないものというよりも自分の強さというものを伸ばさなきゃいけないというか、自分が良かったときには守備の面でかなり貢献出来たと思うので、そういうところのコーチングとか球際とか、ボールをとれるところだったり、そういうところは引き続きトレーニングでやって伸ばさないといけないし、攻撃参加ができないとかというより、『守備が出来るんだ』っていうストロングポイントで貢献できたら、と思う」

――日頃、練習の濱田選手を見ていて思うのですが、腐ったような雰囲気が見られませんが、さっき調べたら、リーグは5月10日以来(※夏の天皇杯には出場)出られていないのですね。随分と…ほんと、腐った雰囲気を出さないというか…

「5月にケガしちゃって、そこからうまくコンディションが戻らなくて離れちゃったかなって感じが自分の中でもするけど、でも、あの時のメンタル状態、身体のコンディションに戻すことが一番大事だと思いますし、それにはやっぱり、キャンプとかトレーニングを積んでいくことが大事かなと思って」

――チームとしても可能性が残っていますし、最終節には今まで色々なドラマがありました。言いづらいような面も、浜田選手が思い出したくない記憶とかもあるかと思いますけど、今度はポジティブなドラマに替えるチャンスだと思います

「そうですね!何が起こるかわかんないですし、この前もみんな山形とジュビロの試合を見て、ギシさんにパワーをもらったと思うので、そういうことも起きるので、みんなで最後まで信じてやっていきたいなと思う」

――「みんなで」というところで、きょうの練習後もそうなんですけど、直輝選手とか阪野選手とかユース組が、関根選手が頑張っていますけど、もっともっと出来るんだという思いもあるかと思いますが?

「そうですね、ユースの選手が。関根がボールを持ったらスタジアムが沸くように、ユースの選手が活躍するのがクラブにとってもいいことだと思うし、もっともっとやらなきゃいけないなと思う」

――野崎選手の話は聞きましたか?

「リリースが出たことは聞いてはいないけど、『そうなるのでは』という話は聞いた。しっかりは聞いてないですけど」

――今朝リリースが出ました。レッズにいることの大切さというか、濱田選手も凄い身にしみて常に感じているかと思いますけど…。坪井さんという存在が日頃の練習でも浜田選手を後押してくれていたと思いますが?

「そうですね、ツボさんのプロ意識というのは凄いなと思う。レッズというクラブで13年やってこれたこと自体が凄いけど、最後の方、思うように試合に出られなくても、ツボさんこそ本当に、トレーニングを出ているときと出ていないときと全く変えずににしっかりやっているし、眈々とやっているので凄いなって」

――3年前、堀之内さんの時も「背中見ながら」と言っていましたけど、そういったものを濱田選手はどんどん吸収して…

「そうですね!やっぱりそういう先輩達は偉大な先輩達はしっかりやっているからああやって長くやっているので。そういうところは見習わないといいけないかと」

――さっき13年と言ってましたけど、濱田選手は高卒というかユース上がりでということは、4年アドバンテージがあるんで、20年くらい…

「そうですね、そうなればいいですね(笑)」

――きょう話していても、以前から坪井さんが言う、「父親の自覚」というのがピタリと当てはまります

「父親じゃないんですけどね(苦笑)」

――次は憧れの闘莉王さんを押さえ込むくらいの活躍を期待しているので…

「そうですね!ありがとうございます!!」

試合への出場が、成長への一番の近道であることは確かなこと

ただ、本人の意志次第では、そうでなくても充分に逞しくなります

それは、濱田選手を見ていればわかることです

インタビュー詳細は、今夜7時(再放送は23時)からの「You’re The REDS」でお伝えします

さらには午後、【ネスレカップ 国際女子サッカークラブ選手権2014】の準決勝を翌日に控えたレッズレディースとサン・ジョゼFCを取材してきました

両チームの監督及び選手の意気込みは、〈Girls In RED〉のコーナーで是非!

お楽しみに

では

REDS WAVE 87.3 FM