どうもです
梅雨の晴れ間、爽やか陽気の大原
セレッソ戦3日前の練習は、午前10時からスタート
午前10時45分頃からは、フルコートを用いた戦術メニューへ
ハーフラインを境に、最終ラインからのビルドアップと、サイドを絡めた前線でのフィニッシュ
その二つのシチュエーションは、縦パスを通じてつながりますが、基本的にはプレーエリアを分けた上で、コンビネーションの確認がされました
「タイミング!」
を強調していた監督は、連携面で細部に渡る指示を出します
さらには、フィニッシュに至るまでのパスを回す数、タッチ数に様々なルールを設定
徐々に気温が上がり、蒸し暑い中での約1時間に及ぶ戦術確認でしたが、”飽きさせない”工夫もしていた印象です
イメージ共有を図る選手達も、とにかく意欲的
前回のセレッソ戦において、練習で取り組んだことが面白いように出せたこともあるかもしれません
にしても、笑いあり好プレーありハードワークあり、充実感ありで、明るかったです
練習中、阿部選手のロブパスを顔面ブロック!
ガッツ溢れるプレーを実践したのは森脇選手!(昨日の日記参照)ではなく、永田充選手!!
かのように見えましたが、本人に振り返ってもらうと、
「え!?あ~、あれですか?えーと・・・」
少し考えたあと、
「寸前に、こうして(ジェスチャー)、適当に止めた。フフフッ(笑)」
実際は、顔を覆うようにして、肩でブロックしたようです
攻撃時にはうっかり!もありました
あっさりと縦パスを奪われ、
「Oh~!フランツ!!」
と監督からお決まりの声をかけられます
「パスコースを『読まれすぎだ』と言われた(苦笑)」
とはいえ、練習後にくたびれた表情を見せる機会が減っていますし、コンディションは上がってきているようです
「だいぶ、週ごとに良くなってる」
身体もしぼれている感じですが、
「いや、もっと動かないといけない(キリッ!)」
そんな話をしていると、
「ドスッ!」
「バシッ!」
ファンサービスを終えた、山田暢久選手と坪井選手から連続して脇腹攻撃を見舞われます
その後、永田充選手は、お腹まわりを見せながら、
「いや~、炭酸水好きなんで、控えないと・・・」
白い歯がこぼれました
”浦和のゆるキャラ”の真骨頂!
低反発マットのような受け答え(感触)でした
また、関口選手には、
「新幹線のコーヒーは美味しかったですか!?」
と事実確認をしました
すると、
「えぇ!?何で知ってるんですか!?」
目を真ん丸くして、驚いた様子
昨日の森脇選手インタビューでのことを伝えたところ、
「ムカついたんで、全部飲んでやった!」
いたずら好き少年のように、ニヤリと笑いました
そういったやり取りを紹介できるのも、良いムードでトレーニングが出来ているからこそ
「今日はとてもうまくいった。コンビネーションも良かった。あれを試合で出す」
原口選手も真っ直ぐな視線で手応えを口にした通りです
そして、今日の練習ではチームの成長を現すようなシーンがありました
野田選手は攻撃時、パス&ゴーからのダイナミックな飛び出しでゴール前へ侵入
あとはキーパーとの1対1、流し込むだけ!というチャンスで、後から走り込んできた山田暢久選手へのパスを選択します
強めのボールに追いつこうと、必死に反応する山田暢久選手は、懸命にスライディングをしますが、届かず
監督は、
「ノーダ!ディフェンダーじゃないんだぞ!!」
と笑いながら声を張り上げました
「変な雰囲気にならなくて良かった。笑ってもらえたから良かった。あの場面は試合なら絶対にシュートを打っているけど、あっちも見ているという意識も大事。ただただ怒られなくて良かった(笑)」
野田選手は後悔しつつも、充実した表情を浮かべます
「ポジティブに捉えれば、プレーの幅が出ているということ(笑)」
まさしくそこが、成長の証しです
多くの選択肢の中から、より良い答えを出すためのチャレンジが練習で出来ているということ
加えて、監督と選手が頭の中で描いていることを、試合でも具現化できるようになっています
「監督の意図をしっかり汲み取ってやろうとしている。なかなか試合に絡むことは少ないけど、確かに自分の中では少しずつでもうまくなっていると実感している。今はサッカーを楽しんでやるということを実感させられている」
野田選手はうなずきつつ、チームとして必要な、調和を重んじる話もしました
「僕だけじゃなくて何人か試合に出られない選手がいるけど、そこで腐ったところで何もないし、結局はやらないと自分のためにはならない。どんな時でも手を抜かないというか、落ちることなく、周りにも下を向かせないようにしている。笑えと言われても難しいかもしれないけど、しっかりやることをやって毎日取り組んでいこうとみんなで話している」
個人として悔しい状況が続いても、当然のごとく努力を怠りません
「出ている人も出ていない人もみんなが良い雰囲気になればチームも結果が出ると思うので、出ている人だけじゃなくて僕らも力になれるように頑張りたい。僕自身が1人でどうこうできるわけじゃないし、チームに悪いことをもたらすことは間違っているので、試合に出られなくても、しっかりトレーニングをやりながらも良い雰囲気でやれるように心掛けている。それは1人ひとりの心掛け」
控えに甘んじる選手からも感じ取れる、チームを良くするための確かな意志
それだけでなく、
「僕も試合に出られるように頑張る」
同じ方向に進みつつ活性化する、選手間での競争意識が垣間見えました
浦和レッズは、もっと強くなる
野田選手の存在は、そんな楽しみを抱かせてくれます
レギュラー、控えの括りなく、ポジティブ要素満載な今日の大原でした
なお、野田選手のインタビュー詳細は、今夜7時(再放送は23時)からの「You’re The REDS」でお届けします
さらには、木曜日担当のサッカークリエイター・清水英斗さんのブラジルからのリポートがあります
ワールドカップ開催を1年後に控えた”サッカー王国”からのリアルな情報は、聴き応え有りです
では