201309181047000
どうもです
カラッとした爽やかな空気の大原は、好天に恵まれました
甲府戦3日前の今日、練習は午前10時からスタート
ウォームアップを経て、午前10時45分頃からは、戦術確認のメニューへ
10対10+守備側にはキーパーが入る、攻撃のパターン練習でした
ハーフライン付近からビルドアップをスタートさせるわけですが、その時の陣形に変化が見られます
FC東京戦と同様に、両ボランチが最終ラインまで下がり、3バックの中央とフラットなラインを形成
両サイドのセンターバックはウイングバックに近い位置までプッシュアップ
そして今までとの違いとしては、最終ラインの手前に縦パスを受ける選手がいないということ
時に2シャドーがボールを引き出すべく下がりますが、基本的には中盤が省略されたものです
「受けて、落として、3人目が入る!」(監督)
相手ディフェンスラインの裏を突くようなコンビネーションに、磨きをかけていた印象です
マンツーマンディフェンスをいかにしてかいくぐるか、縦パスを封じられた時にどう崩すか、そのための1つの打開策といえるでしょう
「ボールが動かせるし、相手もつかみづらいだろうし、変な奪われ方をしなければチャンスは多くなると思う」
そう利点を説明するのは那須選手
「最終ラインの持ち運びがキーになると思うし、そこで良い持ち運びや時間が作れないと良い攻撃ができないと思うし、そこから良い供給ができればカウンターも食らわないと思うので、その辺には細心の注意を払いたい」
また、槙野選手はこのように話します
「前の試合もそうだし、今日の練習でもそうだと思うけど、よりボールの動かし方だったり、右と左のサイドへのボールの散らしは多くなっていると思う。相手が引いて守る、中を固めるというやり方をしてくると思うので、よりサイドで数的優位の状況を作れると思う」
さらには、
「より分厚さ、”幅と深み”を効かせて厚い攻撃ができればなと思っている」
FC東京戦でもそうでしたが、サイドへのフィード一辺倒にならないことも大事なこと
「時にはワンタッチの縦パスも相手に対して危険なボールの動かし方だと思うので、そこはしっかり狙うこと。なおかつ相手にとって危険な走り、クオリティの高い走りをしないといけない」
より大胆に、より的を絞らせない攻撃を仕掛けるべく、新たなバリエーションが構築されそうです
午前11時10分頃からは、11対11でのハーフコートゲームへ
「出して、動いてを繰り返さないと回らないよ!」(監督)
横(タッチライン)がペナ幅に設定されたため、いつも以上にコンパクトな密集地帯でのプレーでした
「奪ったあとは縦」
「狭いグリッドの中では、ドリブルも使い分けて相手を外す」
と監督の指示
タッチ数にも制限が設けられ、「動かないともらえないよ!」
運動量に加えて、ボールを受けるための連動性などが求められていました
午前11時35分、興梠選手による”ラストゴール”で練習は終了
練習後のファンサービスも賑わっていました
攻撃面の精度向上も大切ですが、守備面はどうか
きのうの午後練習後には、けが人を除くほぼ全員が集まっての選手間ミーティングが行われました
槙野選手の証言です
「残り9試合で、監督も強く言っていたけど、『数字上、今の失点数で2位にいること自体が考えられない』と。ゴールが取れている分、もう少し得失点差で相手よりもプラスになっても良いのかなと思う。僕たち後ろの選手が攻撃陣に対してもっと貢献できればなと思っている」
話し合いは、今までも度々行われていることではあります
けれども今回は雰囲気を見ていると、改めて、1人ひとりの「優勝したい」という気持ちを確認できる良い機会になったのでは・・・
そんな疑問に対して、
「確かに1人ひとりが優勝したいという気持ちが徐々に出始めている結果として、ああやって監督発信じゃなくて、選手発信で話し合えているのはポジティブ」
それ相応の理由があります
「僕も広島時代に残留争いを経験したけど、残留争いをしているチームが選手同士で話し合うのはよく見られる光景だと思うけど、上の順位にいて自分たちから発信して話し合うことができるのは、ひとつの強みかなと、良い雰囲気を示しているのかなと」
そして、
「チームが苦しい時こそ1人ひとりのキャラクターが問われると思う。チームが良い時、個人の調子が良い時は周りに対してポジティブに接することができるけど、自分にとってマイナスな要素がある時にどう周りに接するかが大事。前回、負けているだけに、チームに対してカンフル剤というか、新しい風というか、ポジティブな表現をできればなと」
どこまでも前向きで、周りも明るくするパワーを持った、槙野選手らしいお話しでした
また、失点が重なる守備について、背番号4のコメントが良いです
「自分たちはまだまだ発展途上というか、何かをつかんだわけでもないし、早く気付けるに越したことはないけど、前回負けた中で気付けたこともたくさんある。勝って気付ければベストだったけど、幸い上との差もそんなに開くことなく、まだチャンスがあるので、この一週間の中でどれだけ修正して攻守に渡って良いサッカーができるかだと思う。特に前回の負けは悔しかったけど、もうああいうことがないように、残り9試合、タイトルを獲るためにしっかりやっていきたい」
今まで4度の移籍を経験し、数多くの修羅場をくぐり抜けてきただけに、説得力があります
「甲府戦は厳しい試合になると思うけど、それでも勝ちきる力をつけないといけないと思うし、ギリギリのところで勝てるようにチーム一丸となってやるしかないと思っている」
いずれシーズンを振り返った時、甲府戦への一週間が、
”課題を克服するきっかけとなった”
少なからず、予感がします
那須選手のインタビュー詳細は、今夜7時(再放送は23時)からの「You’re The REDS」でお伝えします
では