どうもです
最終戦から一夜明けたきょう、チームは大原で午前10時からミーティングを行い、今シーズンの活動を終了しました
監督からは、
「悔しい結果ではあるけども、サッカー人生は続いていく」
といった話があったそうです
その指揮官は大原を後にする際、報道陣1人1人と握手
こちらが手を握られた時には、監督の口癖である「大丈夫!」と声をかけると、「ノーダイジョーブ・・・」
笑顔ではありましたが、どこか寂しげな表情でした
さあ、誰でしょう!?ヒントは”きんとうん”
選手達が足早、マイペース、あるいは名残惜しそうに荷物整理をする光景は、毎年のこと
そういった中、多くの選手に色紙へサインをいただきました
それはもちろん、リスナーの方へのプレゼント用です
詳細は後日、「You’re The REDS」内で発表しますので、お楽しみに
少しだけ先行告知をすると、森脇選手にはサインにプラスしてパイナップル&好きな漫画キャラクターのイラストを描いていただきました
また、岩舘選手と関根選手には、仲良く同じ色紙に書いてもらっています
「俺、直君のサインも書けるんすよ~(ニヤリ)」と関根選手から言われましたが・・・
さて、車とロッカールームを何度も往復し、その度に注目を集めていたのはやはり、坪井選手
きょうで大原ともしばらくのお別れです
この日集まったサポーターへのサインや記念撮影に応じ、いよいよ出発の時が来ました
いつものように、「時間がないんで!ご飯食べたいからコンビニに行かないといけない!森脇!しっかりしろ!!」と逃げる素振りを見せましたが、さすがに今回ばかりはそうもいきません
――お疲れ様です!
「まあ、ロッカーもきれいになって、いよいよ終わりなんだなっていう実感というか。今まで、ここに来て、着替えて、練習して、シャワーを浴びて、帰る、っていうのが自分の中での日常だったので、今こうやって片付けて、それが終わるんだなっていうことを改めて感じられた。これでまた新たなスタートを切れるんだなと思っている」
――坪井選手にとって、大原とは?
「普通なんです。普通に来て、騒いで、他愛もない話をして帰るっていうのが終わってしまうので、寂しさもあるけど。きのうもセレモニーで言ったように、チームが悔しい思いをしてまた強くなることを願っているように、自分自身もこの悔しい、寂しい思いをまた次への力に変えられると信じてやっていきたい」
実に清々しい表情です
――レッズでプレーし続ける選手には伝えたいことは?
「ここ数年ずっと悔しい思い、苦しい思いが多かったと思うけど、それは決して無駄なことではないと思うので、それを乗り越えた時の達成感というものは、特にレッズのサポーターとそれを感じることができれば、そんなに幸せなことはないと思う。僕はそれを幸いにも経験することができたので、今いる若い選手、僕と同じぐらいの年齢で続けていく選手、そういった思いをさらにしていってほしいと思う」
ずっと気になっていたことも確認しました
森脇選手と横一線のレギュラー争いをしていた2013年の開幕前、大原での練習である選手と交錯してしまい、負傷(※どちらかに過失のあるようなプレーではなく、あくまで接触事故のようなもの)
「あれが…」の続きを言わずもがな、坪井選手は笑いを浮かべながらしばらくの間、真っ直ぐな視線でこちらをじっと見つめ、こう言いました
「うん。まあまあそれも、僕の人生らしいんじゃないですか?」
・・
坪井選手にこの話を聞く前には、もう1人の当事者にも振り返ってもらっています
「そうですね。練習でケガをすることが一番不運ですから。まぁ、自分、練習で誰もケガさせたくないっていうのがあるし、もちろん激しいところはいかないといけないだろうけど、それは試合で行ければ良いもので練習で行くものではないと自分では考えているので、なるべく味方をケガさせたくないので、そういうのはちょっと…ケガさせたことに対してちょっと申し訳なさがあったので、そういうのも全部ひっくるめて…だと」
今でも忘れずに語れる、優しい男
顔をゆがめる坪井選手を心配し、クラブハウスへ引き上げる最中も練習そっちのけで謝り続けていたのが、興梠選手です(※もう一度断っておきますが、どちらも悪くありません)
「すいません」と「大丈夫だよ」、言葉のワンツーは繰り返され、2人の良き人間性とスポーツマンシップを身に染みて実感できた一幕でもありました
来季は、敵同士として相まみえます
「スピード対決?そうですね!そういう選手とね、敵チームになるけど、その時にはケガさせるつもりくらいで行くけどね(笑)」
と笑う、赤きストライカー
それを受け、快足ディフェンダーも引きません
「僕もだいぶ歳を取っているので、できればそうなる前に潰したい!(笑)」
別れの寂しさの半面、新たな楽しみもできました
そして、坪井選手がきのう、場内一周を終えてピッチをあとにする際、最後に左胸のエンブレムを強く握りしめていた姿が目に焼きついています
「僕の中ではこのエンブレムは特別なものだったし、歳を取ってからはそう簡単に触れるものではないと思っていたので、ああやって”特別なことがない限りは”という思いがあったので、最後にサポーターのみなさんへの感謝とこれからも走り続けていくという意思を込めてやらせてもらった」
2003年のナビスコ決勝でも流血した坪井選手が後半のピッチで自分の意識を確かめるかのごとく、同じようにエンブレムを強く握っていただけに、この仕草は忘れられません
「サポーターを含め、特別な雰囲気、特別なプレッシャーがあるチームだと思うので、やっていく選手はそれを背負ってやっていかないといけないと思う。それが重荷になるようでは浦和レッズとしてピッチに立つ資格はないと思うので、サポーターの思いも背負ってやっていってほしい」
ハッキリとした口調でした
言葉の重みが違います
”背負っていく”浦和レッズの大黒柱であり、親友の阿部選手はこのように心境を語りました
「毎年、そういう時期が来る中で、何とかこう、もちろん勝って送り出したかったっていうのがありますし、やっぱりアウォーズでみんなで出られるのっていうのは優勝したしかないと思うので。何とか達成して、お世話になって、チームに長く貢献してきた選手をしっかり送り出したかったっていうのがありますけど。まぁ、それもね、残念ながらできなかったんで、残念には思いますけど。まぁ、引退するわけではないんで、あのスピードだったり、強さだったり、内に秘めたもってのは消えているわけではないし、まだまだ続くと思うので。やっぱりそういうのを引き継いで、しっかり…来季に向けてしっかりやっていかないといけないなと思う」
――坪井さんの”心”というものが阿部選手にも…
「そうですね。あれだけ長くレッズにいましたし、あまり言葉を発するタイプではないけど、まぁ、気になったことは言ってくれる、そういった先輩だったので、その分もしっかり頑張っていきたいなと思う」
来季以降、浦和レッズはどんな道を歩むのか、そしていつの日か
――山田暢久さんや堀之内さんも、坪井選手がレッズに戻ってくるのを「当たり前」のように思ってましたが?
「ホントですか?(ニッコリ)それは自分がどこまで現役を続けられるか、それが終わった時にまた考えたいと思うし、それが終わった時にレッズから『来なくていいよ』と言われたらそれまでだから(笑)」
変わらずに、いつまでも素晴らしいプレーを魅せ続けて欲しいですが、、、
――髪型を変える予定は?
「伸ばすタイミングもないんで(笑)知らないですからね、みんな。僕がチャラついていた頃を(笑)」
――2004年のリハビリ中に茶髪にしましたよね?
「そう!それは誰も知らない」
――写真は見ました
「ありました!?生で見てるのは野崎さん(アスレティックトレーナー)ぐらいだと思う(笑)」
髪は伸ばさずとも、選手としてのキャリアは伸ばし続け、走り続けてもらいましょう
「浦和レッズ、最後のサインだよ!」は、リスナーの方へ抽選でプレゼントします
――お疲れ様でした!
「お疲れ様でした!」
これは、しばしの別れに際した挨拶
ありがとうございました!また会いましょう
坪井選手、You’re The REDS! 君に幸せあれ!!
インタビューは、あす以降の番組内でお届けします
その他、午後に行われた大納会やその他イベントの模様、各選手のシーズン振り返りインタビューなど、オフに入っても熱い情報をたっぷりとお届けしますので、これからよろしくお願いします
では