どうもです
きのうとは打って変わり風も穏やか、空気爽やかな快晴に恵まれた大原
陽射しは強く、ついつい日陰を探す季節になってきました
さいたまダービーを3日後に控えたきょうの練習は午前10時過ぎにスタート
浦項戦スタメン組は軽めのメニューで調整し、それ以外のメンバーはウォームアップ後に攻撃のパターン練習へと移ります
最初は攻撃が数的優位な2対1+キーパーでした
「出せるタイミングで動き出そう。動き出しが早すぎると相手に読まれる」(監督)
スペースを突こうとして、相手が食いついてくれば足もとで受け、出し手がリターンパスで抜け出す
多彩な攻撃を生み出すべく、今回はサイドでなく効果的な中央突破に磨きをかけます
そのためのイメージを選手へ落とし込む監督
「ボールの持ち出しを大事にしよう!止まっていないように!」
そして、”相手との駆け引き”を強調していました
意欲的にこなす選手達
李選手は落としのボールを受けると、つながずに意表を突く強烈なロングシュートを放ちます
ボールは惜しくもバーを叩くも、「うわぁスーパー!」(槙野選手)
軽やかなボールタッチで持ち運んだ宇賀神選手は、左足での力強いシュートをゴールマウスへ
森脇選手と槙野選手の攻撃力&コンビネーションを持ってしても、遠藤選手の壁は厚く・・・
飄々とした雰囲気の伊藤選手は左足トーキックで度肝を抜くようなドライブシュート
どの選手も順番が回ってくるのが待ち遠しい様子でした
午前11時20分頃、選手達にはビブスが配られます
今度は数的同数の3対3+GK
「KLM対MEM(森脇選手、遠藤選手、槙野選手)ね!」(監督)
「モリは顔がデカイから”L”ね!」(槙野選手)
今までのトレーニングでもそうですが、組み立ての行程にはルールが設定されます
今回は、最初の3回はダイレクトでつなぎ、その後はフリータッチというもの
これによって難易度が上がり、若干苦戦しているような選手達へ監督は、
「勝手に動いても受けられないから、考えて、予測して!バタバタしない。細かいステップでの動き直しが大事。常に裏を取ることを意識して!」
暑い中、頭と体力を駆使し、「いんやグッボォグッボォ」と興奮気味だったのは森脇選手(※Good Ballの略)
槙野選手が送り出したキラーパスに辛うじて追いつくも残念、そこはゴールから遠いライン際
「モリ足遅かばい!(笑)」(槙野選手)
午前11時40分、今度は守備がいなくなります
3人1組でダイレクトパスをつなぎながらクロスオーバーを繰り返し、7回目のタッチでシュート
ただし、利き足とは逆足でのタッチとシュートが課されます
李選手の右足シュートが力なく正面を突けば、平川選手は回数のカウントミスでまさかのパスを選択するなど、珍プレーも・・・
「マンマミーア!」(監督)
ただ、とにかくポジティブなムードで、一様に楽しそうでした
意外にも?最も高い決定力を誇ったのはMEM
特に遠藤選手は攻撃においてもクレバーな動きと判断を光らせていました
そのあたり、”ミハイロスタイル”の奥深さを感じます
練習は午前11時50分頃に終了
結びに監督は選手達へ「あしたからまた集中しよう!」とギア上げを促しました
大事な一戦まではあと3日、それを前に、反射的な有効プレーを研ぎ澄ますと共に、程よいリラックス効果も兼ね備えたトレーニングが出来た印象です
練習後、多くの子供たちにサインをする選手達
武藤選手に初めてサインをもらった選手を覚えているか訪ねると、「あまりもらった記憶がない」との返答でしたが、
「大学の時にリケルメ選手からサインをもらった」
と意外なエピソードが出てきました
「U-23(北京五輪)アルゼンチン代表と練習試合をして、ボッコボコにやられた(苦笑)普段だったらコーチ陣から大目玉を食らうけど、その時は怒られなかった。『記念にサインをもらってこい』と。アグエロ選手、マスケラーノ選手、豪華なメンバーがいて、なかでもリケルメ選手が印象深いっす。実家で大切に保管している」
直近でもらったサインはといえばやはり、「武藤敬司さん!」
きょうの”MEM”とのマッチアップについては、「一緒にやると球際が強くて嫌だ(苦笑)味方で良かった!」
そして、
「どこの地域のダービーも熱くなる仙台の時も山形とのダービーがあったけど、試合に出られずスタンドやテレビで観ていた。熱い試合に出て結果を出したい!点を決めたときの一体感が楽しみ。ぜひレッズサポーターの待つゴールへシュートをぶち込んで、一緒に喜びを分かち合いたい!!」
きょうサインをもらった子供たちも羨望の眼差しで戦況を見つめるでしょう
背番号9の活躍に憧れプロを目指し、いつの日か「初めてサインをもらったのは、僕のヒーロー・武藤さんです」なんて話す選手が出てくれば・・・
「なってくれるとうれしいすね!(輝笑)」
未来が楽しみ、そんな想いにも馳せられる【こどもの日】でした
ここからは、練習後に行ったインタビューをどうぞ
◇◆◇ズラタン選手◇◆◇
――先日の試合で復帰し、フル出場しましたが感触はどうでしたか?
「何事もなくケガをしたあとに復帰することが出来て、90分プレーできたことに関して言わせてもらうと、非常に嬉しかった。結果に関しては少し残念な部分もある。そこに関しては仕方ないけど、しっかりと切り替えて進んでいきたい」
――シドニー戦でケガした時の表情を見たときは凄く心配だったので、早めに復帰できて良かったです
「非常に短い期間だったと思うし、痛みはまだ若干残っていながらも、しっかりと最後までプレーできて良かった。コンディション的にも落とすことなくしっかりと短い時間で復帰できて本当に良かった」
――良かったと思えることのひとつとして、週末のダービーに間に合ったことです
「Yes!ようやく、さいたまのみんなが非常に楽しみにしているダービーがやってきますね。僕も個人的に非常に楽しみにしていたし、プレーできることに確信を持っているしハッピーに思う。良い準備をしてみんなが期待している、One of the biggest gameさいたまダービーを非常に素晴らしいものにしていきたいと思う」
――最近の大宮にどんな印象を持っていて、勝つためのポイントをどう捉えていますか?
「昨日の福岡戦を観させてもらったけど、今年の大宮は非常に良いカウンターを持っていて、非常に良いサッカーをしていると思う。それに対して我々は気を付けるべきだと思う。でも我々らしいサッカーをしていけば、自分達が狙いとしていることをこなすことができれば、良い試合ができると思うので、そこは非常に楽しみにしている」
――特に意識している元チームメイトはいますか?
「キープレーヤーは数人いるけど、家長選手。彼のところに非常にボールが集まってくるということでそうだと思うし、もうひとり、昨シーズンのJ2得点王であるムルジャ選手を含めて、非常に危険な選手がいると思う。けど、1人2人に絞らず、本当に良いチームなので全体的に自分達のやるべきことをしっかり落とさずに、先ほども言った通り我々らしいサッカーをすることができれば全く問題ないと思う。そしてしっかりと彼らへの対策を備えていきたい」
――会場に足を運ぶサポーターはもちろん、チケットを取れなかったサポーターもいます。みんなが選手達へ強い気持ちを送ると思いますので、そんな仲間達へメッセージを
「まず、スタジアムに来たくても来られない方に、非常に残念な気持ちを持っていて、収容人数があまり多くないためにチケットを取れなかった方が非常にかわいそうだと思っている。僕としては、スタジアムに来てくれる方、そして来られなかった方々のために良い試合を見せていきたいと思っているので、本当にみんなの分も闘いたい。よろしくお願いします。浦和やるぞっ!」
さすがズラ様、ジェントル
◇◆◇興梠選手◇◆◇
――ダービーへの意気込みをお願いします
「いやまあ、個人的にはそんな“ダービー”っていう強い思いは特にないし・・って言ったらサポーターに怒られるけど(苦笑)まあ、サポーターが一番そこを意識しているところでもあって、本当に《負けたくない》という気持ちは凄く伝わってくるので、その期待に凄く応えたいという正直な気持ちがあるし、僕らはサポーターに支えられてこのように試合ができていると思うので…そういう人達のためにも勝ち点3を絶対に獲りたいと思う」
――なぜ興梠選手にお話を聞かせてもらっているかといえば、今までのダービーでもご自身のゴールが何度もスタジアムを沸かせてきたので、次もぜひ
「フン(ニコリ)まあ、みなさんから求められることはやはりゴールだと思うので、チャンスがあったら決めたいと思うし、ここ最近、1回目の決定機を全部外しているので、なるべく最初のチャンスで点が取れるような選手になりたいと僕も思っている。1発目のチャンスに集中して決められたら良いかと思う」
――会場に足を運ぶサポーターはもちろん、チケットを取れなかったサポーターも、みんなが選手達へ強い気持ちを送ると思いますので、力強い一言をお願いします。
「スタジアムに足を運べなかった人の気持ちというのもね、非常にわかるし、大宮に懸ける思いというのはね、本当に伝わってくるので、その人達のためにももちろん頑張るし、浦和レッズに関わる全ての人のために、この一戦というのを全力でのぞみ、勝ち点3を獲れるように頑張ります」
燃えてきた!
ズラタン選手、興梠選手のインタビュー詳細は、今夜7時(再放送は23時)からの「You’re The REDS」でお届けします
では