7月2日 「出場時間が、たとえどんなに短くても」

どうもです

リーグ戦の中断期間を過ごすレッズはきょう、2部練習を組み込みました

梅雨空のもと、午前練は10時からスタート

ここ数試合のレギュラー組は天然芝ピッチでの鳥かごを中心としたアップをこなし、それ以外のメンバーは人工芝ピッチでの体幹トレーニングを行い、午前10時40分過ぎ、一同に会します

フルコートにはマーカーやポールが設置され、陸上トラックのような楕円形のコースが完成

そこを選手達は時間毎(数十秒単位)にペース調整しながらのインターバル走で外周します

次第に聞こえる、「ハァ、ハァ・・・」激しい息づかい

レギュラー組の多くはコンディションを考慮し、早めに切り上げましたが、阿部選手はきっちりと完走

なぜなら、達人の一言も影響したでしょう

「ファーストステージ優勝で満足か?ここから行けるか!?(笑)」

平川選手からそう言われたのであれば、ここまでリーグ戦全試合フル出場中の主将であっても、足を止めるわけにはいきません

普段、ピッチ上で”受け狙い”などしない精神的支柱のユーモラスに、同グループで走っていた永田選手、橋本選手、青木選手からも白い歯がこぼれます

セカンドステージを控えたブレイクタイムならではの、ほほえましい一コマでした

夏場の戦いへ、きちっとした体力作りをすべく、時間を有意義に使えている印象を受けます

午後練は、ボールを使ったメニューが予定されているとのことです

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走り込みの際、主にベテラン勢から「良い走りをしている」と褒められていたのは、若手中心(高木選手、岡本選手、小島選手、斉藤選手ら)のグループ

そのうちの1人、茂木選手は現在のJリーグシステムならではの仕組みにおいても、良い成長をしいるようです

「チームは無敗できているし、自分はJ3で経験を積めていると思うし、試合勘というのも、こっちで残っている選手よりは、向こうでやっている分あると思う。ファーストステージの最終節の日にはJ3の試合に行ってきて、向こうでもファーストの締めくくりのような気持ちで試合をした。そこではけっこう、今シーズンのJ3の中では自分の納得いくようなプレーが出来た。こっちに戻ってきても、チームはフワフワしていないし、みんなが次へ向かっている。自分もその中に入っていくために、今、準備は出来ている。ここからどれぐらい自分の色が出せていけるかだと思っている」

――違うチームへの帯同は、ある意味では不本意かも知れませんが、そちらはそちらでU―22の選抜チーム。ただ試合をこなしているわけではないというのが伝わってきます

「そうですね、自分でも毎回試合前に目標というか、《この試合はどうやっていこう》とかのイメージはあるし、ああいう時間を無駄にしたくない。試合が出来るというのは嬉しいこと。サッカー選手なので。まあ、ユースの頃は試合を沢山していたけど、トップに入ってあんまり試合がないという中で、U-22に参加できるのは嬉しいこと。集まってきている選手には色んなモチベーションがあるだろうけど、自分は常に高いモチベーションでやろうと意識している」

――矢島選手も昨シーズン、気持ちのコントロールが難しそうでしたので・・・。ただ、対戦相手はサッカーが出来る喜びを“特に”感じながらプレーしている選手が多いカテゴリーのリーグですから、そこでの刺激、ありがたみも大きく感じるのでは?

「球際とかでも来る人も多いし、身体能力の高い選手も結構いるので、J1ほどではないけど良い練習になる。色んな人と知り合えるし、友達も増えた(笑)」

――プレー面で感じた手応えとしては?

「向こうでは右サイドバックをやっていることが多くて、攻撃参加の時、サイドハーフがボールを持ったときとか、逆のサイドにいるときに走って裏に抜ける部分とか、クロス。こっちでもクロスの練習はけっこうしているので、まだアシストにはなっていないけど、チャンスを作れている部分はあると思う。クロスはひとつの持ち味になったかと」

――先日、試合翌日の少ない人数での練習後、「良いクロスを上げている」と感想を伝えたことがあったので、今のコメントを聞けて嬉しいです

「フフッ、はい(笑)そうでしたね」

――2002年のワールドカップの頃、ドイツ代表にシュナイダー選手という高速クロスを上げる選手がいて、重なる部分があります

「小学生の頃から、父親には『速いクロスを上げろ』と言われていたので、弱いクロスでピンポイントで合わせるのも必要だけど、速いのを上げておけば、相手のミスとかで入る場合もあるので。そういうのは昔から父親に言われていたので、意識はしてる」

――ちなみに、シュナイダー選手?

「知ってます(ニコリ)」

――先日、斎藤選手もお父さんの良いお話を聞かせていただきましたが、茂木選手のお父さんもレッズが好き?

「僕の父親は色んなスポーツをしていたので、逆に言えばスポーツが続かない(笑)人だと思うんすけど、まあいろんなことを経験している分、いろんな視点から見ることが出来ている。僕がサッカーをしているの、よく見てくれて、けっこう指示とかもしてくれるので、それでお母さんも見に来てくれたりするので家族でサッカーが好きになっているのだと思う。高校サッカーとか、自分がいないのに、中学時代の友達が出ているとかの理由で会場に足を運んだりしていたので(笑)」

※茂木選手自身も以前はラグビーをしている時期がありました

――サイドでのプレーではアップダウンの走りも重要になってきますが、きょうの練習では茂木選手のグループ(高木選手、岡本選手、小島選手、斎藤選手ら)がベテラン勢から「良い走りをしている」と褒められていました。「見せてやろう」という意識は持ち合わせていましたか?

「そうですね。見せるという部分もあったし、自分の体力を高めるという部分でも大事になってくる。一番は、体力作りを意識した(笑)」

――良い姿勢を保ちながら走れているように見えますが?

「そうですね、僕は最近あまり心がけていないけど、最初は意識していて、身についてきたのかな?というのはちょっとあるけど、あんまり顎が上がらないようにはしていて、疲れてくると多分上がっているときがけっこう多いので、そういうのは意識している。プレーもそうですけど、身体に染みつくようにやり続けることが大事」

――先ほどのお話にもあった通り、チームには浮かれた様子はないでしょうが、今のまま続くとは限らないので、下の選手がどんどん突き上げていくような刺激が大切だと考えます。茂木選手ももちろん、このままではないと?

「もちろんっすね!(笑)」

――春に行ったインタビューでは、「セミがなく“前”には」と話していたので

「そうっすね、そろそろセカンドに向けて、やっぱり、色んな代表の選手も言っているけど、準備というのは大事だと思っているので、いつ入っても良いようにしたい。どこでも出来るのが自分の特徴だと思うので、《どこに入っても良いプレーするな》とサポーターに思ってもらえるように、“茂木のプレーはこういうのだ”とみんなにわかってもらえるようにしたい」

――次、まずは早稲田大学との大事な練習試合を控えています。世代も近いですし

「知っている選手もいるし、大学生だけどレベルが高いと思うので、与えられた時間で自分のプレーを出したい。出場時間が、たとえどんなに短くても、自分のプレーが出来なかったら使ってもらえないと思うので、どこで入っても良いプレーが出来るようにやっていきたい」

――何かひとつでもインパクトを残すことが、若い選手には求められるでしょうから

「そうですね。やっぱり、ひとつのアシストだとかゴールとか、こだわっていきたい。結果にこだわりたいので」

――早稲田といえば、レッズユースにゆかりのある選手も多いですが?

「はい、そうっすね(笑)自分が1年の時に3年だった、新井純平君とか。やっぱり江南の先輩だし、一緒にやりたい」(※堀田選手、西山選手も在籍)

週末の注目点が増えました

茂木選手のインタビュー詳細は、今夜7時(再放送は23時)からの「You’re The REDS」でお届けします

では

7月1日 「水輝君も堤君いたりして、非常に観ていて面白かった」

どうもです

リーグ前半戦を終えたチームは3日間の休暇を挟み、きょうから練習を再開

小雨ポツポツ、午前の大原では、オフ明け恒例のフィジカル系メニューが行われました

締めのシャトランは関根選手が独走

必死に食らいついた岡本選手は、

「まだ余裕ありそうなんで、あいつは(笑)僕は、いっぱいいっぱいですけど(苦笑)」

と舌を巻きました

しかしながら、自身の置かれている状況も決して悪くありません

――コンスタントにベンチ入りできるようになってきてというところで、手応えはどうですか?

「そうですね、ここ何試合かは続けてメンバーには入れているので、次は出場できるように、いつでも出場できる準備をしていきたいなと思う。一歩一歩、少しずつだけど、前進できてるかなと思うので、これを継続していきたい」

――あくまでも判断するのは監督だと思いますが、ご自身はどのあたりが評価されていると感じますか?

「うーん、まぁ…、どうですかね?(ニヤリ)まぁ、ある程度自分のプレーを表現できているっていう部分と、まぁ、しっかり準備しているのを見てくれてるかなと思う」

――浮き沈みが減ったというか、日々の平均値が上がった印象です

「まぁ、それ、そうですね。気持ちの部分がだいぶ大きいと思うんですけど、どんな状況でもモチベーション落とさずにトレーニングが出来ているのかなと思う」

――自分らしさ失わないという意味で、先日の練習では浮き球のボールを思い切ってバーンとシュートして、右に逸れて…で、監督は何か声荒げてたけど、全然気にしていない様子でした。そのあたりが岡本選手らしくて・・・

「そうですね(笑)しっかり監督の言っていることを聞きつつ、しっかりと自分のプレーを出せたら良いなと思う」

――ああいったチャレンジをして、入ればまたそれは評価としてつながりますし、という中で今、ブレイクタイム入っちゃったのが何かもったいない気がしますが?

「そうですね…。まぁ、そうですけど、しっかり気持ちを入れ替えて継続してやっていきたいと思う(苦笑)」

――リフレッシュという意味でも、オフの3日間はどのように過ごしていましたか?

「長崎の方に行ってきた。まぁ、試合を観に行って刺激もらってきた。やっぱり福岡での試合で、水輝君も堤君いたりして、非常に観ていて面白かった。長崎でやってきたことを忘れずにこっちでもやりたいなと思った。まぁ、本当、水樹君も堤君も良いプレーをしていたので、本当に僕も頑張らなきゃいけないなと。試合後には長崎の美味しいところ連れていってもらった(笑)カキがうまいんです。カキが有名。季節的にはあれですけど」

――やっぱ、あとは会話・・・

「そうですね。あと、みんなと話すのがたのしかった。

――やっぱ、みんな喜んでいたのでは?最近、少しずつではありますけど、岡本選手の名前を聞くようになってきたでしょうし…

「まぁ、そうですね。『この間よかったね』とか言っていただけるんで。うれしかったし、是非またプレーしていけたら良いなと思う」

――最近、駐車場で何か良いエンジンの音がするなぁと思ってみたら…奮発しましたね?

「そうですね(ニヤリ)ちょっと思い切って買ってみた。ちょっと頑張ります、ここから。はい(笑)」

――やっぱり、自分に対する責任というか…

「プレッシャーかけて頑張ります!ちょっと背伸びしている感覚はあるかとは思うけど」

――やっぱ、違いますか?

「そうですね、楽しいですね。はい」

――てっきり、それもあるし、3日間は何かドライブに行ったり、まさか、車で長崎へ?

「いや、行ってない(笑)飛行機で」

――岡本選手は仲間思いというか、昨年のアウェイ鳥栖戦の時も野田選手と観に来ていました。良いところありますね、ほんとに

「いやいや、ちょっと、ほんと、見たかっただけなんで(笑)自分が」

――当時、長崎の担当をしていた関係者に聞いたことありますが、レッズユースの先輩・中村隼選手が長崎では唯一そういう系の車を乗ってたとき来ました

「そうですね、乗っていましたね。ちょっと、相談もしました(ニヤリ)」

――関根選手にいじられる要素も、減ったかと…

「そうですね。もう、いじられないです。さすがに」

――どうですか? 反応は

「似合わないってみんなに言われますけど。自分でもそう思う」

――形からじゃないですけどね、どんどん似合う男に…

「そうですね、これからもう一歩、頑張っていきたいなと思う(ニヤリ)」

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「本当は似合わないんじゃないですか!?一生(ニヤリ)」

と笑うのは、関根選手

シャトランで岡本選手をぶった切ったのも、

「車じゃちょっと勝てないんで。自分の身体で勝った」

――「似合わない」・・・

「そうですね、買えるのかなって。『車におさまる?』って、買う前に突っついたんですけど。『オープンカーが良い』って言っていたんで、『ありえないでしょ!』と言って、ジャンジャン言ってたんだけど(苦笑)でも、拓也君が前に乗っていたのは四駆だったので。自分は今、四駆乗っていますけど、乗りたいなって気持ちはある。やっぱ、面白いんじゃないですか?乗ってて。やっぱり、目線も違うし、運転楽しそうにしていますね」

――3日間のオフでは、関根選手なかなか休めなかったけど、岡本選手は九州へ行って、堤選手、濱田選手とかと会ってきたと聞きました

「すごいいいオフを過ごしたんじゃないかなと思います、みんな“は”(苦笑)」

――義理堅い・・・

「まぁ、そういったところ、色んな場所に自分の居場所があるのはすごい良いなとは思う」

――関根選手にとってのこのオフ期間は、注目される良い機会になったでしょうから

「そうですね。すごい良い経験ができました(ニヤリ)」

この、ほほ笑ましい2人の関係と共に、レッズの好調がいつまでも続くように

さあセカンドへ、良い準備をしていきまっしょい

岡本選手のインタビュー詳細は、今夜7時(再放送は23時)からの「You’re The REDS」でお届けします

では